城間藍型

2024/11/07


城間栄順 藍型
現代紅型界の巨匠
生涯職人に拘り続ける染色家
現代の名工
南国沖縄×雪国新潟のコラボ
小千谷紬地







【製作】城間栄順
【品質】絹:100% (小千谷紬)
【染色】琉球藍/顔料
【着用時期】9月~翌年6月(単衣・袷)
【長さ】お仕立て上がり370cmにさせて頂きます。
※垂れ先柄の場合:最大約410cmまで対応可能。垂れ先無地の場合:最大約420cm以上も対応可能。
ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際 フリー記入欄からお知らせください。




ニライカナイの海の彼方から
紅型の技術技法も
知恵も乗せてきたんだろう
城間家では宝船と呼んでいる



紅型三宗家の1つ「城間家」15代当主 城間栄順氏が生み出す琉球染色の極み。
現代紅型の礎を築いた巨匠 城間栄順氏の作風は沖縄の自然や歴史そして文化への愛と尊敬の念が込められています。

七宝のような幾何学模様に見えるデザインは熱帯魚を組み合わせたものです。沖縄の自然をこよなく愛する栄順氏の思いが宿る意匠を海の底を思わせる深い藍染ブルーが包み込むような包容力を感じさせるのです。色とりどりの紅型染めとは一味違った藍型の魅力が着姿をお洒落に彩ります。

染地には新潟県小千谷市で製織された小千谷紬地が用いられており、ランダムに現れる紬の節が味わい深く素朴さと工芸味を漂わせます。そしてシャリっとした肌触りで適度な張りがあり薄手の風合いは単衣シーズンにも適しており、真夏を除き一年を通じて袷の季節まで長い期間お楽しみいただけます。





琉球藍で染め上げられた藍染ブルーの美しさは力強さと透明感という相反するものを併せ持つ不思議な魅力が感じられ作品の中に吸い込まれていくかのような感覚に陥るのです。そして、魚を形どった流麗な曲線と直線が奏でる染めの妙技は正統派としての伝統美に加えて現代紅型の礎を築いた職人の誇りから湧き立つ風格が滲み出ているかのようです。
奇をてらう個性では無く、ただひたすら製作という地道な作業の中で培われた個性とでも言うのでしょうか。地に足を付けたモノづくりこそが人々の心の奥深くに染み入るのです。



巨匠 城間栄順~技術力への揺るぎない信頼~
紅型染を代表する「城間栄順」氏が、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の打診を断ったことはあまりにも有名な逸話となっています。栄順氏の父である栄喜氏が同じく人間国宝を断ったことも影響しており、「父が断ったものを私が受けるわけにはいかない」という謙虚さと「生涯職人」としての誇りがそうさせたと言われています。(その後、玉那覇有公氏が琉球紅型として初めて人間国宝に認定されました)
一般的な紅型染の着物や帯には「沖縄県紅型検査済之証」のラベルや「沖縄県の証」などが付いていますが、城間氏の作品には一切付いておらず、ただ一つ「城間栄順」の落款のみが押されています。
そこに、栄順氏自身の仕事に対する誇りが感じられるとともに、本物だけに許される揺るぎない技術への信頼と尊敬の念が感じられます。



紅型染 作者の迸る感性
琉球王朝の頃より伝承される伝統工芸品「紅型染」
沢岻(たくし)家 城間家 知念家を紅型三宗家と呼び、琉球王朝の加護を受けながらその名を馳せていました。
明治に入り廃藩置県後の琉球処分による琉球文化が軽んじられた時代から、第二次世界大戦など 幾度となくこの世から姿を消しさりそうになりました。しかし、戦前、民藝運動の祖と称される「柳宗悦(やなぎ むねよし)」氏から「沖縄は染織の宝庫であり今なお高度な技術をもつ工芸品がこれほどまでに残っているのはまさに奇跡だ」と言わしめた伝統工芸技術を戦後の混乱の中蘇らせたのが、城間栄順氏の父 城間家14代当主 栄喜氏であり知念積弘氏でした。

南国沖縄の自然の美しさや大らかさの中に、人々の血のにじむような努力と情熱、そして戦争と言う悲しい歴史が刻み込まれたゆえに、それらが目に見えない深みとなって更に心に響く染物になっているのです。


紅・・様々な色 型・・様々な柄
1人の職人が図案を考え型を彫り、染め上げる。一貫して作り出されるがゆえに職人の感性がダイレクトに宿り個性豊かな作品が生み出されるのです。

紅型染が京友禅や加賀友禅、江戸小紋など他の染物と異なる部分は柄が「顔料」によって染められている点です。他の染物は一般的に「染料」が使用されています。水に溶けない性質を持つ顔料の力強い色彩は、南国沖縄の太陽や色とりどりの自然の色にも負ない重厚な存在感をかもし出します。そして顔料の特性である水に溶けない性質が可能にする重ね染め「隈取り」の技法によって立体感・奥行きが生まれるのです。

紅型染の力強い存在感
【顔料を使って柄を染める】
【隈取りによって奥行きが生まれる】
この2点が友禅染や他の型染めと異なる大きな要素となっています。

藍型
本品はカラフルな紅型染めではなくシックな藍染によって染め上がられています。
藍型も紅型染の一種であり、紅型染の種類の中に藍型の技法があります。ゆえに藍型のことも一般的には紅型と呼称します。
色とりどりの紅型染が地染め(地色を染める)を化学染料を用いているのに対して藍型は琉球藍の染料の中に浸けて染めている点です。
藍染料に浸ける時間や回数によって色の濃さに変化をつけており、それぞれの作品によって微妙に色が異なり全く同じ色の品はできません。まさに唯一無二の1点と呼んでも過言ではありません。

泥藍(デーアイ/どろあい)
琉球藍の葉を浸水させて発酵させ色素が沈殿したものが泥藍でです。上澄みの水と取り泥藍に泡盛などを混ぜて更に発酵させ泡が湧き立ってくると藍染染料の出来上がりです。その中に柄染めした帯地を浸けてブルーに染めていきます。

小千谷織 ぜんまい紬 ハイランク生地使用
本品の染地には、織の名産地「小千谷織」の名門織元「くるまや工房」謹製 ぜんまい紬が用いられています。ぜんまい糸がボーダー状に打ち込まれた織物は、自然の素朴さが感じられるとともに、適度に張りのある風合いに仕上げられています。



沖縄に伝承される憧れの紅型染。現代紅型を確立させた巨匠 城間栄順氏の感性と小千谷織が融合し、至高の逸品に仕上がりました。ダイナミックな構図で表現された波に七宝のデザインは、海を渡って伝来した染織技術と受け継いできた先達らへの畏敬の念を感じさせます。そして何よりも紅型染に対する情熱が詰まったお品は全国の逸品着物とコーディネートしても存在感を放つのです。
展示会形式の販売会においては100万円以上の値札が付くお品です。
希少な名品を特別お買い得価格でご提供させて頂きますのでお目に留まりましたら是非お手元にお迎えください。

スポットガーデン 筑摩和之


※写真と実物とはモニター環境や画像処理の関係上、若干色目が異なって見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。

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【お仕立てについて】
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。

2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない

3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。

【ガード加工(水気を弾く加工)】・・・3,240円
※撥水加工 雨やお食事時にも安心、また染料は水に濡れると色落ちしやすくなりますので色落ちを軽減させる効果があります。

※国内手縫い仕立てです。

※お仕立て期間
:名古屋帯仕立て:約4週間
:開き仕立て:約5週間
お盆・年末年始・ゴールデンウイークなどを挟む場合は1週間ほど余分にお日にちを頂きます。

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