予算は必ず最初に伝えましょう

2018/11/13

スポットガーデン 筑摩和之です。
皆さんは着物を購入するとき予算を決めていますか。
そしてそれを着物屋さんに伝えていますか?
例えば大島紬が欲しいと思い着物屋さんの販売会を訪れたとしましょう。
欲しい着物は大島紬と決まっているので店員さんに
「大島紬を探している」と言いますよね。
そうすると
「どういう感じの大島紬をお探しですか?」と聞いてくる場合も有りますし、
「こんな感じのものはいかがですか?」と提案してくることもあるでしょう。
色や柄などの好みは勿論ですが同じように予算も大切ですよね。
どんなに気に入っても手の届かないお値段であれば購入など出来ません。
懇切丁寧に説明を受けても最後に値段が。。。
となっては残念な気分になってしまいます。
おそらく皆さんは説明を受けている時も値段は気になっているはずです。
一方、着物屋さんから「ご予算は?」と最初に尋ねてくる事は滅多にないはずです。
販売員は出来るだけ高額なものを購入して欲しい為、お客様の予算は御構い無しに高価な品をすすめてきます。
そして、やはり高いだけあって素敵なものです。
そんな時、値段を尋ねる事が出来ますか?
なんだか値段を尋ねるのが恥ずかしいなんて思っていませんか?
値札は付いていますがわざわざ手を伸ばして値札を確認するのもためらいます。
もし、値段が聞けずに「とても素敵ですね!」で済ませると、店員さんは必ず着装をすすめてきます。
「着装だけならタダですので(笑)」
もちろん着装しても良いのですが、その後の攻勢は覚悟してくださいね。

着物を着せられ、帯と帯締め帯揚げをコーディネートされ
「いかがですか!とってもよくお似合いですよ!」
とまあここまでは良いのですが、
このタイミングで「このお値段は幾らですか?」と尋ねると販売員のボルテージが一気に上がります。
お客さんは購入する意思があるのだと思うからです。
この着物を気に入っている→着装した→値段を聞いてきた→購入の可能性がある
とまあ都合のいい解釈ですが、ここまでくると後は値段です。高価な品でもローンさえ組めればと攻勢が始まります。
着装したままでガンガン勧めてきます。
でも値段は考えていたよりずっと高額。

「お値段が予算オーバーなんです。。」
「特別に◯◯円に値引させて頂きますし、ローンで分割払いすれば月々◯◯円でご購入していただけますよ!こんな素敵なお着物がこんなにお得なお値段で買えるなんて滅多にございませんし、なによりお似合いです!これもご縁ですから!」※ローンの計算が異常に早いのがこういった着物屋さんの特徴でもあります。
↑↑↑↑接客の常套文句
ここで販売員のおしに負けて購入してしまうなんてことはよくある話です。。
仮に、何とか断れたとしても何となく後味が悪くなり結局他のものが見られなかったり。
探している品があり出向く場合は必ず着装する前に値段を聞き、予算に収まりそうであれば着装してください。もし、予算に程多い場合は必ずその事を伝え
「予算オーバーなんです。◯◯円迄で探しているんです。」
とハッキリ金額を言いましょう。そこを曖昧に伝えても販売員は引き下がりません。

ここで、気持ちに余裕があればこんな対応も有効です
最初に価格を聞いて予算オーバーだった場合
「予算オーバーなんですが値引はしてもらえるんですか?」
と具体的な金額は言いません。そこで販売員がどれくらい値引をしてくるのかを確認して、それでも予算から離れている場合に「予算は◯◯円なんです。」と具体的な金額を伝えます。
そうするとこの着物屋さんが値札価格からどれくらい値下げしてくるのかが分かりますので、次から値札を見て大体の値段が予測出来きますね。
ただ、駆け引きをしなくてはいけないような呉服屋の展示会で購入するのもどうかと思いますが。

予算は始めに伝えておくことが大切です。あとは予算オーバーでも購入するかどうかは皆さま次第です。
そして万が一ローンを組む場合は細心の注意を払ってください。
【着物はローンで買ってはいけない】ひとつ前のつぶやきをご覧ください。

それでは今日はここまで。
スポットガーデン 筑摩和之

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