スポットガーデン 筑摩和之です。
当店はインターネット通販をしている関係からお客様から商品の問い合わせやご来店予約の電話を頂くのですが、普通はお問合せフォームからのメールやSNSからのご連絡が多いので電話は滅多にかかってきません。そんな中、お店に掛かってくる電話で最も多いは何だと思いますか?
「お客様からのお電話!」と言いたのですが、実はネット広告会社からの営業電話です。一日に数件掛かってくることもあります。。
ナンバーディスプレイで0120のフリー電話だと分かると100%そうです。。
市外局番が03の場合も多いですね、中には携帯番号の時もあります。
会社名を最初に名乗られますので「営業のお話は全てお断りしております。」とお答えしています。
そんな話はさておき、今日11/16(金)の午前10時頃お店の電話が鳴りました。ナンバーディスプレイを見ると市外局番0988・・九州の方かな?と思いながら電話に出ると、女性の声で「初めて電話させて頂きます、沖縄浦添市の
宮良せい子と申します。」と。
「え!・・」一瞬言葉を失った私。
宮良せい子さんとは、沖縄で花織の制作をされている個人染織作家さんで、当店でも問屋さん経由で帯をお取扱いさせて頂いています。
もちろんお会いしたこともお話したこともありません。その宮良さんから何の前触れもなく直接電話がかかってくるなんて。まさかネットで紹介している商品説明に何か間違いがありその抗議か?などと瞬時に頭をよぎりドキッとしながら次の言葉を待ちました。
すると、「私の品を沢山売っていただいてありがとうございます。パソコンもしませんし未だにガラケーですのでインターネットを見る事は出来ないのですが、友人が教えてくれたんです。」
よかったー、抗議の電話ではなかった(^-^;
私も素敵な品を有難うございますと返事を返しながら「わざわざそんな用事で電話はかかってこないよなー」と思っていると、次のような理由で掛けてこられたようです。
「私は問屋さんに出来上がった品を送っているだけなので、何を理由にお客様(消費者)がご購入されたのかが分からないのです。問屋さんも教えてくれませんので現場の生の声を筑摩さんにお尋ねしたいと思いお電話させていただいたんです。お忙しい所すみません」
なるほど。私のお店はネットで紹介していますので、作り手さんも自分の品を売っているか分かりますし「品切れ」となっていれば売れたことも分かります。ネットをされていない呉服店に流れれば作り手さんも問屋さんに送った商品が今どこにあるのか、また消費者の手に渡ったのかは全く分かりません。なのでわざわざ当店に電話を下さったんです。
色々と話をしていると、次の作品を作るうえで参考にしたい、帯ならせいぜい月2本程度しか作れないのでハズしたくなのだと。その言葉に宮良さんの純粋な気持ちに魅かれるとともに、新しいものを生み出される職人魂に頭が下がる思いになりました。こんな小さくて販売力も乏しい当店にわざわざ電話をしてくるなんて私では絶対に出来ません。そして、作家さんといえども自分の好きな物を作り「さあ私の作品を気に入ってくれた方だけ買ってください」とうスタンスではなく、またキレイごとでなく生活を掛けて仕事をされているのだと痛感したんです。
話の細かな内容はここでは書きませんが、約20分ほどお話をし、最後に宮良さんが「すごく勇気とやる気が出てきました。お忙しいところ有難うございました。また機会が有ればご連絡させて頂きます」とおっしゃり電話を切りました。でも私は全く宮良さんのお役に立てるような事は一切言っていないのでかなり恐縮。。。
和服の世界は本当に小さいなぁ こんな風に作り手さんと電話とは言え直接話をするなんて。そしてネットの影響って大きいなぁ。消費者の皆さんや同業者が私のサイトをご覧になっているのは当然ですが作り手さんもご覧になっていると知り、安易な商品説明は出来ないな。。としみじみと感じました。
最後に
今日お電話をいただいた偶然にも実は驚いたのですが、美しいキモノ冬号に掲載される宮良さんの帯と久米島紬のコーディネートを今日からセット割引しようとしていたからです。電話での会話の中で、「もうすぐ発売の美しいキモノに宮良さんの帯が掲載されるんですよ」と伝えると、その事をご存じなかったようで、「そうなんですね!また書店で立ち読みします!」との返し。買わないんだ(^-^;
今日はここまで。
スポットガーデン 筑摩和之
美しいキモノ掲載コーディネート セット購入割引>>
スポットガーデン専用LINEを始めました★
情報をメッセージにて配信させて頂きます。
また、お問合せやご要望などもLINEからお気軽にご連絡いただけますので是非ご活用下さい。
こちらから↓↓