全国各地の産地紬を沢山仕入れて催し物を実施する事が理想では有りますが、その催し物の開催期間に全て売り切れる事は絶対にありません。そして また次の月に別の催し物を開催するとなると 全ての品を買い取る事は不可能です。
余程の販売力があるか豊富な資金力が有れば話は別ですが そんな呉服屋はほんの一握りです。
そういった理由から 呉服屋は問屋さんから必要な品をその期間中借りるんです。そして販売した分だけ仕入れ代金を支払います。
ところが問屋さんも沢山の呉服屋に一度に貸し出しするだけの在庫を持ち合わせていませんので 必要な品種をメーカーから借りるんです。
この問屋さんがメーカーさんから借りた品が掘出し物として出てくる場合があります。
なぜ?
問屋さんが貸し出した品が 一旦消費者の方にご成約になったにも関わらず 様々な理由によりキャンセルになる事があります。
例えば ローンを組んだがローン会社の審査が通らなかったり
お客様が少し考えたいと購入の決定を保留されたが結局キャンセルされたり ※この場合は呉服屋で断りきれずに保留という形でその場をし逃れる事も結構多いようです。
以上のような理由から呉服屋から問屋さんに一度売れたと思った品が返品されるケースがあります。
問屋さんからすれば返品された品が自社のものであれば問題無いのですが それがメーカーから借りたものですと返品出来ずに問屋さんの在庫になってしまう場合があります。
「問屋さんもメーカーに返品すれば良いのに」
と思われるかもしれませんが そうは問屋が卸さないのが世の中と言うもの。。
実は 今回私のところに問屋さんの営業担当者から牛首紬の販売を依頼してこられました。
その営業担当者が取引をしている呉服屋(比較的有名なチェーン店)に商品を貸し出され、牛首紬の着尺を消費者さんが購入されたのですが、ローンの審査が承認されずにキャンセルになったようです。
催し物が終わった直後であれば問屋さんもメーカーさんに返品できたのですが 何週間か経ってからいきなり呉服屋から返品されたので 営業担当者の個人在庫になってしまったんです。
問屋さんは 営業担当と商品仕入れ担当に分かれており 商品仕入れ担当の在庫にするわけにもいかず 自分でキャンセル品を売りさばかなくてはなりません。
そういった品を呉服屋に買い取ってもらおうとすると 足元を見られてあり得ないような値段を言われますし、会社組織の呉服屋には依頼しづらいものです。
ですから 私のように個人的にも付き合いが深く融通が効く個人商店に白羽が立ち販売を依頼して来られるのです。
これまでにも別の商品の販売を依頼されたことが何度が有りますが 今回は今までにないとっても希少な玉糸紬織物「先染めの牛首紬」の販売を委託されました。
問屋さんは完全に赤字ですので当然通常ではあり得ないお値段での依頼です。
私も常日頃からお世話になっている営業担当者さんですので必ず早期に販売してあげたいと思いますので出来る限り利益を削ってお客様にご提供させていただきます。
もちろん訳あり品といっても正規のお品であり難物商品ではございません。
通常ですと有り得ないお値段ですので この価格で販売出来るのはこのお品のみとなりますし 今後も同じようなケースが無い限りは絶対に不可能な価格です。
色柄がお気に召されましたら絶対におススメなのは間違い有りませんので是非お求め頂きましたら幸いです。
商品はこちら>>ご好評につきご成約済
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