着物は何処で買えばいいの?2
前回はネット通販にについてお話ししましたが、今回からは実店舗形態別の特徴について簡単に。
着物屋さんには
1【デパート(百貨店)の着物売場】
2【着物チェーン店 】ショッピングセンターやモールに入っているお店。(ナショナルチェーンやリージョナルチェーン)
3【呉服専門店】商店街などの路面店。(テナントで入っている所もあり)
※スポットガーデンはビジネス街にある路面店です。
4【着付け教室】(立派な着物販売業者です)
今日は このうちのデパートについてお話します。
大阪には、阪急 阪神 大丸 高島屋 近鉄などのデパートが梅田 難波 天王寺に渡って立ち並んでいます。
※因みに、梅田大丸や梅田阪急また守口京阪などにはチェーン店がテナントとしても入っていますので、区別してください。
※外商も別です。
百貨店といえば、全てのアイテムが揃っているという意味ですが、着物部門はだんだんと肩身が狭くなり、全ての百貨店の着物売場は見晴らしの良い上階に移り、売場面積も小さくなってきました(子供服売場もそうですね… )
デパートは全ての商品を問屋さんからの『委託販売 (消化仕入)』という商習慣で営業されています。
つまり、デパートが買い取って販売するのでは無く、問屋さんに借りて売れた分だけ支払うという販売形態なので、『在庫リスクがない』代わりに『原価は高くなります。』
【なぜ原価が高くなるのか】
問屋さんは、店頭で売れた分しかお金が入って来ないので、在庫負担や資金回収などを考慮して利幅を多く取ります。もう1つ原価が高くなる理由に、店頭の販売員さんの人件費がかかっているからです。(派遣の販売員さんの経費は問屋さん負担なんです)
それでも百貨店は在庫負担が無いことなどの理由で商品利益率はさほど高くありませんから、原価は高くてもビックリするような高額になる事はあまり有りません。
※商品利益率はネット通販よりも少し高いくらいだったと思います。
やはり、【デパートの1番のメリットは安心感】ではないでしょうか。
他の呉服屋さんとは違い、お客様によって値段を変える事はありませんし、嘘の半額などはしません。コンプライアンス面(法令遵守)では1番安心ですね。※値切れませんが…
商品については、百貨店だから特別一流品しか置いていないという事はありません。我々が普通に仕入出来るものが殆どです。百貨店専用(百貨店でしか買えない)の着物や帯はもうほとんどと言って無いと思います。(小物はあるかもしれませんが)
少し値段が高いのは安心料だと思うくらいで購入されれば良いのではないでしょうか。
ワゴンセールなどそこそこお値打ちな催し物の時に行かれると良いかも知れません。(比較的安いです)
どうしても呉服屋さんやネット通販に抵抗があるなら百貨店が無難です。
今回はここまで。