スポットガーデン 筑摩和之です。
今回のつぶやきは 和服の価格の信憑性についてお話しします。
着物や帯の価値は価格で判断するしか有りません。
普通はその通りなのですが そうではないのが呉服の世界
特に呉服屋さんの展示会に行き慣れている方はネットで同じような品を検索するとあまりの価格の違いに驚かれます。驚かれるならまだ良いのですが 同柄同色で尚且つメーカーも同じで無ければ展示会で見た品とネットで見た品が同じ品だと気付かない場合もあります。
それは当然の事で 私も初見の品であれば同じランクの品だと気付く自信はありません。
高額な品は良い品
安いものはそれなりの品質
更に作家やメーカーをうたっているのに展示会で見るより無茶苦茶安いものは偽物かもしれない。そう思われるかもしれません。展示会の価格に慣れている方ほど疑心暗鬼になってしまい本物なら欲しいけど偽物だったら。。 難物では無いのか。。などと不安になり 購入出来ない事が多いのではないでしょうか。もしかすると購入する気にならないという方も多いでしょう。
やっぱり良い品は それなりの価格で買わないと不安かもしれませんし 満足感も得られないかもしれません。
たまに 問屋さんから良いものは高く販売した方が売れますよ。
そう言われる事が有ります。小売店にもそういう考えの方もおられるようです。
それは消費者心理に付け込んでいるいるだけでではないでしょうか。ほんの一握りしか居られないセレブに向けて一点物の最高級なオーダー品を提供しているならそれでも良いかもしれませんが、探せば色柄の好みは別にして同ランク品が比較的容易に見つかるような品を必要以上に高く売るなんて事は本当に良い事なのでしょうか。
それぞれの呉服店で必要な利益率が異なるのは理解できますがワザと必要以上に価格を高く付けて売れれば儲けもの 又はお客様に値切らせて安く変えたと錯覚させるような販売方法など言い訳が有りません。
お客様も知らぬが仏ですが これだけネットでの通販やSNSが発達して利用されるようになると嫌でも目に入ってきます。現物を見ないと購入しないという方も値段はチェック出来ますので もし自分が購入した着物や帯と同じような品がネットで安く販売されていたら これは違う物なのだと信じるしかなく いままでどおりに行きつけのお店で不信感の中でお買い物をしなくてはなりません。
着物の価格は にさんがろく(2×3=6)という呟きでもお話ししましたが ご購入されるお店やシチュエーションによって簡単に2倍から4倍の価格差になるのが呉服の世界です。
今回 私がこの事を呟こうと思った訳は 先日から販売を開始している 博多献上帯 小川規三郎氏の品が安すぎて不信感を抱かれているのではないかと心配になったからです。安いといっても絶対売価としては高額品ですが この品をよくご存知の方が見れば 何故こんなに安いの? 偽物? 何か訳あり?と思われるであろう価格だからです。
訳など有りません。正真正銘の正規品の本物です。価格の信憑性は他の着物屋と相対的比べてもあてにならないのが呉服の世界なのです。。
恐ろしやー。。。
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