着物の価格は難しい?3
本当に着物の値段って何を基準にすれば良いのかわからないのではないでしょうか?
知らないお店に入って値札を見るのも怖いですね^^;
スポットガーデンは安いと思って頂いているお客様に、『普通はどの位のお値段ですか?』と参考価格を尋ねられる事が有りますが、答えに困ります。
正直、同じ品でも売っている店や場所によってかなりの価格差があるからです。
例えば全く同じ商品が、ネットショップなら10万 〇〇呉服店なら20万 △△呉服店なら40万 何処かの特別会場での展示会なら30万という具合です…
前回、前々回の記事で触れたように、流通経路や取引条件、またお店の経費構造などの違いから極端な価格差が生まれるのですが、実はもう1つ値段の差が出る理由が有ります。
それは、お店に付いている値段は値引きを前提としている場合が多いという事です。
昔ながらの風習とでも言いましょうか、着物業界では未だにお客様によって値段を変えるような値引き販売が行われています。
中には、付いてる価格の半額からスタート なんてお店も存在します。
つまり、最初から値引き販売を前提としている為に、値札売価が高額になっているんです。
『割引幅を大きくしようと思えばより高い値段を付ける』
店によっての値引き幅の違いが値札売価の差に繋がって来ますし、もちろん百貨店やネットショップなど表示されている価格ズバリの場合もあります。
本当に着物の値段は難しいです。
信頼出来るお店を見つける事が1番の解決策ではないでしょうか☆
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着物の価格は難しい?4
シリーズ4は前回チラッとお話しした『値引き販売』についてです。
最初から値引き販売を、前提とした時…
お店はどうするか…
簡単な話です☆ 表示価格を高くするだけです。
数年前の話ですが、私がまだ会社勤めの頃の話をご紹介します。
大阪中心部にある商店街のとある呉服屋さんに入りました。
ふと陳列されている名古屋帯を見ると 『78万』という表示が目に留まったのですが、その名古屋帯…
ついその先日 私が38,000円で仕入れたものと同じメーカー同じランクの商品で、色柄は違えど間違いなく同シリーズの名古屋帯でした。
☆☆☆仕入原価の約20倍…☆☆☆
私が知る限り、その名古屋帯は一般的な展示会価格23万 店頭価格 13万ほどで売られているものなので、正直驚きました。
ジッとその名古屋帯を見ていると、若い男性店員さんが私に声を掛けて来ました。
『表示価格は参考価格なんで、半額になりますよ!』
78万の半額→39万
それでも原価の10倍…
いったいどこの参考価格??
おそらく私が興味を示せば更に割引して、最終的にはいくらになったのかはわかりませんが。。。
値引き文化? 値切り文化?
大阪はそういう文化が有るのかもしれませんが、本当にそれで安く買えたというのでしょうか(・_・;
【着物の価格は難しい?】
難しいです…
このシリーズはここまで。
スポットガーデン店主 ちくま かずゆき