帯締めにもピンからキリまでありますが、日本製で手組のお品なら安くても2万以上はすると思います。
ところがネットサーフィンで検索していると数千円のお値段で普通に販売されているショップさんがおられます。
損をしてバーゲン集客とかではなく普通に「日本製 手組」と説明書きされています。
数千円の帯締めであれば「日本製 機械組」「中国製 手組」のどちらかです。
中国製で機械組みというのは私は聞いたことはありません。(ひょっとしたら有るかもしれませんが)巷で1,000円前後で集客目玉として販売されている帯締めは中国製の手組です。工賃が上がっているとはいえ、まだまだこのくらいの値段で出来るが凄いですが・・・この値段で出来るなら機械を導入する必要もありませんし、もし機械を導入すれば手組よりも値段が上がってしまい国産と変わらないくらいになるかもしれません。。。
(中国製だからといって粗悪なものばかりではありませんので念のため)
着物や帯の「手織り」に似ています。中国で織られている帯は数千円で販売されているものも全て手織りです。
因みに、スポットガーデンで販売している帯締めは全て日本製の機械組みです。恥ずかしながら手組の品は高くて手が出ません。。江戸組紐の「五嶋紐」や伊賀組紐「前沢工房」などの有名メーカーの品も当店で取り扱っているものは機械組みです。(もちろん手組のものも製造されていますが販売価格で数万円はします。)
ではなぜ「日本製 手組」と間違った説明をしているのでしょうか。まさか知っていて嘘を付いているということはないでしょうから、そう思い込んでいるだけなのだと思います。
品質表示には「中国製」「日本製」と必ず書いてあり間違うことは有りませんし、大抵の中国製のものには「手組み」と別に表示されています。
問題は「日本製 」の場合です。どれを見ても「機械組」と表示されているものは有りませんし手組のものでも「手組み」と表示されていない物も有ります。
ですから一流メーカーの品は全て手組なのだと勘違いしてもおかしくはないです。(和装関連を販売していれば普通は勘違いもしませんが)
消費者の方も、それを信じてデパートでは何万もする品が安く買えたと錯覚してしまいますよね。実際に某ショップさんの「お客様の声」にそうコメントされているのを見たことがあります。。。
販売者として確かな情報をお客様に伝える必要があります。極端な話、はっきり分からないことは書かない方が良い思いますし実際そうしています。
「日本製 手組の帯締めはそんなにお安くありません。」
皆様もショップの言うことを全て鵜呑みにしないように注意してください。
今日はここまで。
スポットガーデン 筑摩和之