スポットガーデン 筑摩和之です。
久しぶりのつぶやきになってしまいました。。
今回は先日感じた”ありがたいお話”をご紹介します。
当店は小さな個人商店です。故にドンドン仕入れしてガンガン販売するなんてことは出来ません。
ですので、特定の染元様の染帯に関しては販売実績のある品を【受注対応可能】としてご紹介しています。
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受注の場合はお客様から在庫有無のお問い合わせがあった際に染元様に現物が有れば直ぐに取り寄せ、なければオーダーして染めていただくというシステムです。
オーダーの場合でも流石に1本だけ製造するのではコストがかかり過ぎるので最低でも2本染められます。そのうちの1本を当店が仕入れ、残りは染元様の在庫になります。そのことだけでも非常に有難いのですが、当店で受注対応をお受けしている商品の中に昨年販売させていただいた夏帯が2柄ございます。
今年の2月頃に染元様とお会いした際、先方から「夏帯をオーダー(私が当店販売用として染元様に発注する)しませんか?」というお話を頂きましたがそのときはオーダーは見送り、「昨年販売した商品をお客様からの受注対応としてネットショップに掲載します」ということにさせていただきました。
先物の受注にまで投資する力が無いのがオーダーしなかった理由です。(恥ずかしながら・・)
結局、受注対応している染帯の注文は来ていないのですが、つい先日 駒絽(夏物)の名古屋帯を探していた所、染元さんが京都の営業所(本社は新潟県にあり営業所といっても賃貸マンションの1室です)に来ているのと連絡があり伺うと夏帯が6本ありました。その柄を見ると6本中2本が当店で受注対応している柄だったのです。
そして私が
「偶然ですね!」
と言うと、
「いえいえ、筑摩さんが受注をお受けになっているので万が一お客様からご注文があった時のことを考えて染めておいたのです。」
との返事が帰ってきました。
聞くと、今年の駒絽の染名古屋帯は6柄各2本の合計12本しか染めていないのだそうです。
その内の2柄をわざわざ私の為に作って頂いたなんて感謝しかありません。普通は6柄しか染めないのであれば昨年と違う色柄のものを染めます。仕入れる側からしても昨年とは違う色柄の帯を仕入れします。
受注が来るかどうかもわからないにも関わらず準備していただいたという染元様のお心遣いに本当に感激してしまいました。
消費者様の為に出来る限りのことをするのが我々小売店の使命であるのと同様に、メーカーさんにおいても小売店というお客の事を考えるその姿勢に本当に感銘を受けたのです。
結局私はその昨年の柄とは違う2本を頂いたのですが。。。
最近感じたとても嬉しいお話をつぶやいてみました。
今日はここまで。
今年の駒絽染九寸名古屋帯はこの2本。
瓢箪から駒 |
横菊文 |
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