美しいキモノ 2023年秋号掲載
太田亜希
フレッシュ 青りんごカラー
浮花織
手織り 草木染
モデル撮影用にダミーで特殊仕立てをしただけですので未仕立ての状態です。着用には本仕立てが必要です。
【製造者】太田亜希 工房あき福
【品質】絹100%
【染色】草木染(ヤマモモ・槐)化学染料
【製織】手織り
【着用時期】9月~翌年6月 袷・単衣
【生地幅】約39.5cm 裄丈73cm 1尺9寸2分まで対応
爽やかな青リンゴグリーンに目を奪われます。艶やかな平織り地に浮かぶ浮織りの粒は、まるで瑞々しい青リンゴの表面に浮かぶ水滴のようでもあり、フレッシュな爽快感に気分に上がりますね☆若手染織作家 太田亜希さんの手から繰り出される織のファンタジーに思わず溜息が溢れるほどの心地良さに包み込まれるのです。
極細い絹糸を手織りで丁寧に織り上げられたフラットで滑らかな平織り生地が艶やかな光沢を放ちます。そして平坦な平織りの中に浮かび上がる花織模様がインパクトのあるカラーを優しく中和しています。完全な無地織りでは色のインパクトだけが強調されてしまうのです。静かに佇む工芸染織の風格を感じてください。
草木染の揺らぎ
ヤマモモと槐 そして化学染料を掛け合わせて染め上げられた青リンゴグリーン。草木染料だけでは表現する事が出来ないこの色には化学染料も用いられています。もちろん化学染料単独でも同じ色は出せるのですが、人工的な無機質なお色になり趣深さまでは表現し切れません。草木染料が奏でる揺らぎとも曖昧さとも言える奥深さがあってこそ心に響く色を生み出すことが出来るのです。色の奥に別の色が見え隠れするかのように、見るほどに色が生きているかのように変化する草木染の魅力が感じられるが故に、一見奇抜にも思える青リンゴカラーがまろやかな自然味を漂わせるのです。
手織りの魅力
「とんとん♪ とんととん♪」ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は、常に心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向かい合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって、糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは感じられない優しさは人の手がもたらす温もりであり、体に沿う着心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
太田亜希 工房あき福
京都で生まれ、大学でテキスタイルデザインを学ばれた後、沖縄に渡り 首里織の第一人者「日本工芸会正会員”伊藤峯子”氏」に約5年間師事し首里織の技術を習得されました。
その後生まれ育った京都に戻り個人染織作家として活動されています。
30代の若手作家さんで業界的にはメジャーなビッグネームではありませんが、その感性と技術力の評価は高く 工藝品の公募展においても受賞されています。帯も含めて ひと月に2点(着物の場合は1点程度)ほどしか製作出来ない為 流通量は極めて少なく、皆さんが目にする機会はないと言っても過言ではありません。そして作風が多岐にわたっている為 まさに貴女だけの一点物なのです。
太田亜希さんの多彩な技法の作品の数々が唯一無二の存在感を漂わせるのには理由があります。
亜希さんのお父様は、全国の逸品紬や染織作家の品を専門に取り扱う問屋業を営まれており、若き頃から一流の生きた品に触れる機会に恵まれた事は作風に大きく影響を及ぼしたのではないでしょうか。資料的なサンプルではなく、消費者の手元に届く正に生きた作品に直接触れる事で感性が磨かれて行ったのです。琉球染織界の第一人者 伊藤峯子さんの元での修行と共に、多種多様な素材や技法そして色やデザインの品を知る事で、自身の感性に厚みが生まれ唯一無二の新しい作品が生み出されるのです。
製作者・・”太田亜希”プロフィール
1984年・・京都に生まれる
2007年・・京都精華大学芸術学部テキスタイルデザイン学科卒業
2007年~2012年・・沖縄にて伊藤峯子に師事し首里織を学ぶ
2013年・・京都にて製作を始める
2015年・・”工房あき福”を立ち上げ現在に至る
美しいキモノ秋号掲載商品 太田亜希さん作 草木染 浮花織。青リンゴカラーが個性を引き立てるとともに、艶やかな無地の中に浮かぶ浮織の粒が静かな風格を漂わせます。唯一無二の逸品が貴女を美しく彩ってくれるに違いありません。
スポットガーデン 筑摩和之
モデル撮影用にダミーで特殊仕立てをしただけですので未仕立ての状態です。
着用には本仕立てが必要です。
※写真と実物ではモニター環境の違いなどにより若干色目が異なって見える場合がございますので予めご了承下さい。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。(お仕立ては当ページのオプション選択より商品と同時にご注文下さい)
【お仕立て期間】
海外縫製 約50日 国内縫製 約40日
※支払後 寸法確定後の所要期間です。
※GW お盆 年末年始など長期休暇が絡む場合は10日程余分にお日にちを頂きます。また混みあう場合も余分に日数がかかる場合がございますので予めご了承ください。
★提案の色以外の八掛地をお任せでご依頼される場合は「八掛色NO」記入欄に『○色系』などとご記入下さい。こちらで色を選定後、メールにて最終確認させて頂きます。
※色はご注文完了後にゆっくりお考えいただいても構いません。(八掛NO記入欄に「注文後決定」と記入して下さい。)
【八掛地は下の画像をクリックしてお選びください】
※紬向きの両駒タイプをおススメしますが色目を重視される場合は縮緬向きのパレス八掛地からお選びいただいても差し支えございません。
※本品は無地の八掛を付けると胴裏地と八掛地の境目の色の違いが表に映りますので予めご了承ください。
お仕立てに関して詳しくはこちらをご参照ください。。
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