【製作者】荒川眞理子
【品質】絹100%(上田紬)
【染技法】型絵染
【長さ】約520cm
【着用時期】袷:10月~翌年5月頃 単衣:9月・5月頃~6月
スポットガーデン初登場 9月にオーダーさせていただいた当店オリジナルカラー 荒川眞理子さんの型絵染の九寸名古屋帯が染めあがって参りました。
「ま~る♪さんかく♪しか~く♪♪」こんな歌が頭をめぐります☆絵本を見るかのような可愛らしいカラーリングが目に飛び込んできます。ワクワクするカラーで彩られた幾何学模様がパズルのように組み合わされたメルヘンチックな雰囲気を感じさせますが、その中に配された椿の赤とコチニールを鉄媒染して染色されたグレーの枠が子供っぽさを消し、大人の可愛らしさを演出するとともに和テイストにも仕上げられています。
9月に荒川さんにお会いして既存の柄に配色をご相談させて頂き染めて頂きました。
「元気が出るカラーにグッと締りのある濃グレーで行きましょうか。キャンキャングレーです(笑)」
そうご提案された荒川さんの無邪気な笑顔とウキウキした話し声がとても印象的で、染色にたいする愛情とこの仕事に従事している喜びといったものがダイレクトに伝わり、どのように仕上がってくるのだろうかと楽しみに心待ちにしていました。そして思わず顔がほころんでしまうほどワクワクする作品が出来上がってきたのです☆
作品名「ぱずる」・・型絵染界を代表する染色作家 荒川眞理子さんの溢れ出る色のイメージが余すところなく表現された感性豊かなお品を是非お手元に。
荒川眞理子
女子美術大学工芸科で染織作家 柳悦孝氏、染色作家 柚木沙弥郎氏といった、そうそうたる当時の教授陣にありとあらゆる染織技術を学び卒業後、型絵染の創作活動を始められました。女子美術大学時代に出会った古紅型に魅了された事が型絵染の世界に足を踏み入れられた理由だそうです。
一度、出産と子育てのために作品作りから遠ざかりましたが15年後の40歳を過ぎてカムバックされたのです。
権威ある国展においても数々の受賞歴を誇り、着物愛好家や着物専門店筋からも絶大なる支持を得ながら現在も創作活動に励まれています。
【型絵染とは】
紅型染に魅せられた故 芹沢けい介氏(けい=金偏に圭 ※人間国宝)が独自に研究を重ねて染色の中の1つのジャンルとして確立させ国に認められた型染めの技法で顔料によって柄が染められます。
同じく型染の一種である「伊勢型」が分業制によりそれぞれの専門職人の手を経て出来上がるのと異なり、型絵染は1人の職人が図案から型彫り・染に至るまで一貫して行われるのが特徴で、それにより作家の個性や感性が1つの作品に凝縮され唯一無二の染物が生み出されます。※紅型染も同様に1人の職人が全ての工程をこなします。
そして、伝統文様や形式といった模様の概念は一切なく、作者の感性を自由に表現することにより見るものの心に響く作品が生まれるのです。
本品は染地に信州上田紬の帯地が用いられています。荒川真理子さんが特別に産地にオーダーし製織された染地の表面に現れた縦方向の紬の節がストライプを表現し、素朴な伝統工芸品としての趣きと風格を漂わせ、しなやかで適度な張りのある風合いが特徴的な高級感溢れる帯に仕上がっています。
柄を染めた後に糊伏せし、濃グレーの縁取りと柄部分の掠れ格子が染めらています。このグレーの染料はコチニールを鉄媒染させた草木染料が用いられています。顔料で染められた鮮やかな柄の力強い色彩と曖昧な揺らぎを感じさせる草木染が融合し、力強さの中にも”まろやかな”雰囲気を漂わせるのです。
荒川さんの作品はお太鼓裏を除く全てに柄が染められている全通帯です。
女子美術大学に在学中 柳悦孝氏から教えられた「誠実に仕事をすること」この精神を心に刻み「本来であれば柄の見える部分だけ染めればいいのだけれど、お求めになる方に不誠実な気がして」という理由から敢えて全通にされているのだそうです。
荒川眞理子さん 略歴
1952年・・北海道 小樽(生
1974年・・女子美術大学工芸科卒業(柳悦孝 柚木沙弥郎らに織り、染めを学ぶ)
卒業後、型絵染の創作活動を始め、各地で個展やグループ展を開催し、国展において幾度もの受賞歴を誇る。
現在 茨城県水戸市在住
スポットガーデン初登場 荒川眞理子氏作 型絵染 上田紬地 九寸名古屋帯。
カラフルな色彩で表現されたメルヘンチックな雰囲気の中に大人の可愛らしさを漂わせます。年代を越えて乙女心をくすぐる作品「ぱずる」荒川さんのファンの方は勿論、今回初めてご覧になる方もお目に留まりましたら是非お手元にお迎え下さい。
スポットガーデン 筑摩和之
※お仕立てをご依頼の際には垂れ先を無地に仕立てるか 柄に仕立てるかをオプション選択よりご指定下さい。
※ご指定のない場合は「無地」でお仕立てさせて頂きますので予めご了承ください。
※ご覧のモニター環境などにより若干色が違って見える場合がございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。本ページ内のオプションから選択し商品と同時にご購入してください。
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【お仕立てについて・・】
お仕立てをご希望の場合はオプションにて各項目からお選びください。
国内仕立て お仕立て期間:約20日
・お仕立てに関して
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れる仕立て。
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き(平)仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平ら(袋帯の形)にして芯を入れて、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない仕立て。
3「開き(平)仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て。
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※国内手縫い仕立てです。
★ ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せ下さい 。