【製作者】荒川眞理子
【品質】絹100%(上田紬)
【染技法】型絵染
【着用時期】袷 単衣 9月~翌年6月頃まで
【長さ】約520cm
※お仕立て上がり 370cmにさせて頂きます。ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際にフリー記入欄からお知らせください。
カラーマジック×イメージマジック=荒川マジック
荒川眞理子さんの発想力はどこから生まれてくるのでしょう。
人の心をハッピーに誘う作品はまさに唯一無二の魅力を放ちます。
こんもりとしたファンシーな椿と松の葉、それと共に並んだ○△□。「ま〜る♪さんかく♪しかぁ〜く♪」そう口ずさんでしまうのは私だけでは無いでしょう。
そして可愛さに加えて力強く個性溢れるカラーリングに目を奪われるのです。
この作品を見ると以前お会いしてお話しさせていただいた時に感じた荒川先生の印象 まるで10代のギャルのように旺盛な好奇心とエネルギッシュさで、製作が楽しくて仕方がないのだと感じた事を思い出します。
それと同時に根底にあるものは師である柳悦孝氏から教え「誠実に仕事をすること」なのです。
フリーハンドで描いたように一つずつ微妙に形が異なる○△□の図形がメルヘンチックで、ブルーを水彩画のように モヤっと彩色することで豊かな表情をかもし出します。
ベロ藍
地染めのブルーにはベロ藍と呼ばれる合成顔料が用いられています。
18世紀にヨーロッパから伝わり葛飾北斎をはじめとする浮世絵師達から愛された青色は風景画を大きく発展させ、一大ジャンルへと導きました。ベロ藍の鮮明な色合いと共に濃淡がつけやすく、自然界には欠かせない「空」や「水」の表現を可能にしたのです。希代の傑作 葛飾北斎の富嶽三十六景にも数多くベロ藍のブルーが用いられています。
※ベロ藍…発祥の地、ベルリンの藍を省略してベロ藍と呼ばれるようになりました。
【型絵染とは】
紅型染に魅せられた故 芹沢けい介氏(けい=金偏に圭 ※人間国宝)が独自に研究を重ねて染色の中の1つのジャンルとして確立させ国に認められた型染めの技法で顔料によって柄が染められます。
同じく型染の一種である「伊勢型」が分業制によりそれぞれの専門職人の手を経て出来上がるのと異なり、型絵染は1人の職人が図案から型彫り・染に至るまで一貫して行われるのが特徴で、それにより作家の個性や感性が1つの作品に凝縮され唯一無二の染物が生み出されます。※紅型染も同様に1人の職人が全ての工程をこなします。
そして、伝統文様や形式といった模様の概念は一切なく、作者の感性を自由に表現することにより見るものの心に響く作品が生まれるのです。
信州上田紬
本品は染地に信州上田紬の帯地が用いられています。荒川眞理子さんが産地にオーダーし製織された染地の表面に現れた縦方向の紬の節が隠し味となり、素朴な伝統工芸品としての趣きと風格を漂わせます。そして、しなやかで適度な張りのある風合いで 高級感溢れる帯に仕上がっています。
荒川さんの作品はお太鼓裏を除く全てに柄が染められている全通帯です。
女子美術大学に在学中 柳悦孝氏から教えられた「誠実に仕事をすること」この精神を心に刻み「本来であれば柄の見える部分だけ染めればいいのだけれど、お求めになる方に不誠実な気がして」という理由から敢えて全通にされているのだそうです。
荒川眞理子
女子美術大学工芸科で染織作家 柳悦孝氏、染色作家 柚木沙弥郎氏といった、そうそうたる当時の教授陣にありとあらゆる染織技術を学び卒業後、型絵染の創作活動を始められました。女子美術大学時代に出会った古紅型に魅了された事が型絵染の世界に足を踏み入れられた理由だそうです。
一度、出産と子育てのために作品作りから遠ざかりましたが15年後の40歳を過ぎてカムバックされたのです。
権威ある国展においても数々の受賞歴を誇り、着物愛好家や着物専門店筋からも絶大なる支持を得ながら現在も創作活動に励まれています。
荒川眞理子さん 略歴
1952年・・北海道 小樽(生
1974年・・女子美術大学工芸科卒業(柳悦孝 柚木沙弥郎らに織り、染めを学ぶ)
卒業後、型絵染の創作活動を始め、各地で個展やグループ展を開催し、国展において幾度もの受賞歴を誇る。
現在 茨城県水戸市在住
型絵染界を代表する染色作家 荒川眞理子さんの溢れ出る色のイメージが余すところなく表現された感性豊かなデザインとカラーリング。年代を越えて乙女心をくすぐる作品「◯△ロ」荒川さんのファンの方は勿論、今回初めてご覧になる方もお目に留まりましたら是非お手元にお迎え下さい。
スポットガーデン 筑摩和之
※お仕立てをご依頼の際には垂れ先を無地に仕立てるか 柄に仕立てるかをオプション選択よりご指定下さい。
※ご指定のない場合は「無地」でお仕立てさせて頂きますので予めご了承ください。
※ご覧のモニター環境などにより若干色が違って見える場合がございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。本ページ内のオプションから選択し商品と同時にご購入してください。
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お仕立てをご希望の場合はオプションにて各項目からお選びください。
国内仕立て お仕立て期間:約20日
・お仕立てに関して
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れる仕立て。
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き(平)仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平ら(袋帯の形)にして芯を入れて、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない仕立て。
3「開き(平)仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て。
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※国内手縫い仕立てです。
★ ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せ下さい 。