ジャパンブルー 本藍絞り染
最古の染織技法「藍染」と絞り染の融合
心落ち着く安心感
【産地】山形県米沢市
【製造元】(株)山利
【品質】絹:100%
【染色】藍(天然灰汁発酵建て本藍)
【着用時期】9月から翌年6月頃 袷 単衣の季節
【長さ】約510cm
藍染・・日本古来より伝承される藍染 平安時代には上流貴族のみが身に付ける事を許される高貴な色として 鎌倉時代には武士の鎧下として そして 江戸時代に入ると一気に庶民に広がり衣類や暖簾 のぼりなど江戸の町は藍色に彩られたと言います。そして絵師らは好んで藍を染料として描き それらから外国人からジャパンブルーと呼ばれるようになったのです。
天然灰汁発酵建てにより作られた藍の染料は生きており 染め上げてからも時が経つにつれ色に深みが増しその微妙な変化が愛着となっていきます。
天然藍を用いて絞り染めされたデザインがお洒落さを際立たせ 着姿をより一層美しくそして趣深く仕上げてくれます。
本品に用いられているサラリとしていて軽やかな風合いの紬生地が藍染の艶やかさを増幅しエレガントささえ漂わせます。帯の柄として大胆でも無く 地味でもなく程よい大きさの絞り模様はコーディネートがしやすく紬の着物はもちろん染めのお着物と組み合わせてもお楽しみ頂けます。
見ようによっては小さな柄が並んでいるように 又 見方を変えれば大きめの柄に見えたりと 幾何学模様の組み合わせの妙を見事に利用された絞り柄は本当のお洒落ですね。
藍の染料を作ることを「建てる」と言いますが、現在では藍染といっても人工的に作られた合成藍のものや発酵に化学薬品が用いられたものが殆どで天然発酵建ての藍は市場の数%と言われています。合成藍は染料作りの時間もコストもカット出来ますし 直ぐに染まりますので安価です。一方で天然発酵建ての染料作りには手間隙とともに職人の技が必要となります。染色に関しても何度も何度も漬け込まなければなりません。
故に天然発酵建の藍で染められた製品は非常に高価なものになってしまうのです。しかし 環境に良く人体にも全く無害で有り 何よりも色の深みが違うのです。発酵の段階で微生物が色を出し 染め上げられた布を空気に触れさせると藍色に発色します。この微生物の作用を利用する事が他の草木染とは異なり 藍は生きていると言われる所以です。
100%天然発酵建の藍の奥の秘めたる魅力を肌で感じていただけるのではないでしょうか。
お仕立てをご依頼の場合は垂れ先を無地にするか柄にするかをオプション選択よりご指定下さい。
本藍製品に関するご注意
本製品は染料に本藍を使用しております。その為 生地に摩擦が生じる事で藍の染料が一部付着する可能性がございます。色止めは施しておりますが それでも色落ちが完全にしない訳ではありませんのでご使用時には十分ご注意下さい。(特に白地の着物とのコーディネートは薄い当て布を使用することをお勧めします)化学染料を一切使用せず 古来より伝承され続けてきた染色方法を採用している為 デリケートで不完全なところも本製品の味だと感じていただければ幸いと存じます。 織元 敬白
※着物などに藍が色移りした場合は専門のクリーニング店にお出しください。また当店でも色落としをさせて頂きます。(代金は見積もりとなります)
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、若干異なる場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、オプションからそれぞれの項目をお選びください。
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【お仕立てについて】
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※水分によって色落ちのリスクが高まりますのでガード加工をおススメ致します。
※国内手縫い仕立てです。