八丈島から届けられる天然の香り
黒 黄 樺の基本色が奏でる自然色
希少な手織りの逸品
草木染 本場黄八丈 八寸名古屋帯
【産地】東京都 八丈島
【品質】絹:100%
【製造者】染織:西條吉広 製織:平川幸一
【着用時期】袷から単衣(9月~翌年6月)
【長さ】約500cm
天然染料が放つ渋く美しい光沢 草木染の手織物「本場黄八丈」東京都 本州から南方287キロに位置する亜熱帯の島 手つかずの自然が残る「八丈島」で生み出される希少な手織物です。この八丈島 反物1疋(2反分 24m)が曲尺換算で八丈であることからその名が付いたという説もあります。
島内に自生する草木を染料として黄・樺(茶)・黒の3色を基本とした絹糸を用い 手織りによって製織された非常に希少性の高い織物を「本場黄八丈」と呼び 全国の着物愛好家から絶大な人気を博しています。黄色=刈安※コブナクサ 樺色(茶)=マダミ※タブノキの樹皮 黒=椎の樹皮を使って染め上げらます 黄色と樺色は椿や榊(サカキ)の灰汁で媒染し綺麗な色に発色させます。また黒は鉄分を多く含んだ泥をこした水によって媒染されます。しっかりとした色に染め上げる為には何十回も繰り返し重ね染めしなくてはいけませんので本当に手間暇がかかるのですね。
八丈島の絹織物の歴史は古く 平安時代の後期に始まったと言われています。そして室町時代から明治時代まで租税として献納されていました。江戸時代には黄色に縞の着物が江戸の町において比較的裕福な町人にも流行し 現在でも時代劇などで江戸の町娘の衣装としても登場するのを見かけるのではないでしょうか。最初は黄色の染めの織物であったため黄八丈という名で呼ばれるようになりましたが 樺色や黒の染めも開発され 樺色=鳶八丈 黒=黒黄八丈などとも呼ばれるようになりました。
本品は黄八丈の基本3色と灰色の4色の糸を用いて縞柄を表現しています。綾織により揺らぎのある縞模様が変化をもたらし草木染の自然色が美しい光沢を放っています。渋みや重厚感のある色目なのですが この光沢が洗練されたエレガントさともいえる独特の存在感を漂わせるのです。
地厚でしっかりとした質感の帯地は熟練の手織りの技により しっとりとした しなやかさを持ち ギュッとした抜群の締め心地を感じていただけます。機械織機ではない手織りの博多帯に似た風合いといえばイメージがわきやすいかもしれません。そこに染の伝統工芸士「西條吉広」氏の手によって染め上げられた深みのある何とも言えない味わい深い色が合わさり唯一無二の織物としての風格を漂わせています。
黄八丈の名古屋帯は着尺に比べて生産量が少なく 滅多にご覧いただくチャンスはございません。黄八丈には本品のように「黄八丈織物協同組合」から流通しているものと かの有名な山下芙美子さんの「めゆ工房」の黄八丈とがありますが「めゆ工房」さんでは帯の制作はされていませんので組合から流通しているものしかございません。
私も以前に一度 帯を販売したことがございますがそれ以降は見かける事はあるのですが仕入れをしませんでした。それは贅沢な話ですがピンとくる色柄のものに出会えなかったからです。そんな中 一目で惚れ込んだものに出会い即決で仕入れてきたのが本品です。黄八丈だと主張し過ぎることのない 控えめな色合いのシンプルな縞柄であるにも関わらず絶妙の配色バランスと上品な艶やかさにより抜群の存在感を放っているのです。
確かにカジュアル用の八寸名古屋帯としてはお値段は張りますが 全国各地の特選紬や御召しなどと組み合わせて頂いても全く遜色のない佇まいをかもし出してくれるはずです。「これぞ贅沢の極み」 着物好きさんには堪らなく魅力的に見えるのではないでしょうか。
※モニター環境などにより写真と実物では若干色目が異なって見える場合がございます。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、オプションからそれぞれの項目をお選びください。
===============================
【お仕立てについて】
【八寸名古屋帯】
1「松葉仕立て」
1,620円
手先から約38cm(1尺)半分に折ってかがります。
※最も一般的なお仕立て方法です。
※手先が半分になっているので締めやすくなっています。
2「平仕立て」
1,620円
手先を半分に折らずに全て平らのまま仕立てます。
※胴巻部分の帯巾を調節したい方におすすめです。
【ガード加工】※水をはじく加工です。
3,240円
※帯は国内ミシン仕立てです。
※手縫いをご希望の場合には別途3,240円かかります。(オプションより選択)
※お仕立て期間 約20日