ただお召しになる方の事だけを思い生み出される優しさが詰まった絹布「三才山紬」
手紡ぎ糸の味わい~草木染の揺らぎ~手織りの温もり~
現在お客様とご商談中です 未成約の場合 再販売させて頂きます。
美しいキモノ春号 49P掲載商品
※本品は未仕立品です。モデル仕立てと呼ばれる見せかけだけの仮仕立てですので、お客様のサイズに合わせて誂えさせていただきます。
【産地】長野県
【製作者】横山俊一郎
【品質】絹100%
【使用染料】栗・渋木・藍
【生地幅】約39cm(裄丈約72cm 1尺9寸まで対応)
【着用時期】10月頃から翌年5月頃(袷の季節)6月 9月(単衣の季節)
シンプルな小格子からにじみ出る柔らかさ、そしてほんのりグリーンがかった薄藍色が今風のお洒落さを漂わせます。
静かに佇むような安心感 シンプルだからこそ誤魔化しの効かないこの上質さは一体どこから来るのでしょうか。
それは作り手 横山俊一郎氏の「ただお召しになる方を思う」妥協を許さない信念が込められているからなのでしょう。
本品は 横山氏が製作された品々の中で初めてグリーン系を使われた作品です。元来 色の掛け合わせをせず1種類の草木から1色の色を作り出すことを基本としてこられた同氏が3種類の草木を掛け合わせ このなんとも美しく 優しく そしてお洒落な灰味がかった薄グリーンを手紡ぎ糸に染め上げられたのです。
じっと見つめると 一本一本の縞の彩度が微妙に異なり 無機質で画一的な化学染料では決して出すことの出来ない表情を見せてくれているのです。
単純な格子模様にもかかわらず そこに「趣き」というプラスαが加わる事で全く単調さを感じさせず工芸品としての風格が漂うのでしょう。
三才山紬(みさやまつむぎ)とは長野県松本市の三才山(みさやま)と呼ばれる地域で横山俊一郎氏のお父様の代から2代に渡って制作されている草木染・手織りの織物です。
信州長野県は織の有名産地です。ですが、この三才山紬は地域名こそ付いていますが、その土地で昔から伝承される産地織物ではなく、あくまでも「横山氏の紬織物」と表現した方が正しいのかもしれません。
三才山紬
横山氏の父である英一氏が民藝運動の祖「柳宗悦」氏に感銘を受け染織の世界に足を踏み入れられこの織物「三才山紬」が生まれました。
民藝とは民衆の生活の中に密着している道具(工芸品)の中に存在する美であり、そこには決して見栄えのする煌びやかな装飾的な要素があるわけではなく、ただ道具としてまた染織物として身近で常に生活の中にあるもの。その中に宿る美しさを芸術ととらえたのが「民藝」であり、それを世に広げる活動が「民藝運動」と呼ばれています。
話は戻しますが、横山氏のこだわりが詰まったこの織物。
地元に自生する草木を使って手紡ぎされた紬糸を染め、手織りでしっかりと丹精込めて織り上げられています。
草木染の色の奥行を言葉で伝えることが出来ませんが、化学染料と明らかに異なるのが「色が生きている」と言うことです。これも説明するのが難しすぎますが、何色という表現が出来ないと言いましょうか、天然のものに含まれる僅かな不純物から発せられる色の干渉がそこにあり見る角度や光の加減により微妙に色が変化して見える。そんな味わい・奥行が草木染には感じられ まるで色が揺らいでいるかのようなのです。
同じ草木を使っても、全く同じ色が出ないのが草木染であり、時間が経過するにつれ色が微妙に変化していく。それは決して退色という意味ではなく色が生き物のように変化していくのです。色を操るのではなく色が持つ生命力に身を委ねる。そんな贅沢なゆったりとした時間の流れが感じられるのも草木染の魅力の1つなのかもしれません。
お召しになる方の事だけを思い制作される三才山紬は、ただひたすら着易さを追求し、しっかりとした手織りのこだわり、目がしっかりと詰まった丈夫さと”しなやかさ”を併せ持ちます。
横山俊一郎氏の信念
横山氏いわく、「より手のかかったものを作ろうと思えば作れるのだが、そうすれば値段が高くなってしまう」と何かの記事で拝見したことがあるのですが、そこにも「民藝」の精神の一端を垣間見ることができるのではないでしょうか。あくまでも着物(普段にお召しになる道具)であり芸術作品ではないということでしょう。
手紡ぎされた真綿糸のふっくらとした風合いを手織りの技によって損なうことなく織り上げられた織物を身にまとえば、ほっこりとした安心感を与えてくれるに違いありません。私自身、このお品を手に取るだけでそう感じるのですから。
本品は有名キモノ雑誌モデル着用掲載品の為 モデル仕立てと呼ばれる特殊な仮の仕立てがされているだけですのでお客様の寸法に合わせてお仕立てさせて頂きます。(ダミー仕立てですので裏地は付いておりませんしこのままでのご着用は不可能です。)
※モデルさんが一度写真撮影の為 着用されていますので抵抗感のある方はご購入をお控えください。
2/20(水)発売 有名キモノ雑誌に掲載されるお品です。
シンプルな趣の中から湧き出る温もりを是非 感じていただきたい一級品です。染帯や紬帯など様々な組み合わせで色んな表情をお楽しみいただけるお着物ですのでお目に留まりましたらお手元にお迎えいただけましたら幸いです。
また反物裁断済みですので専門店参考価格35万のところ お安くご提供させて頂きます。
※写真と実物ではモニター環境などによって若干色が違って見えることがございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。(お仕立てはオプションよりご注文下さい)
※ご購入手続き完了後、すぐに注文確認メールが届きます。(自動配信メール)
その後、通常24時間以内に店舗(店主 筑摩)よりお仕立て内容についてのメールを送りますので今しばらくお待ちください。
お仕立てに関して詳しくはこちらをご覧ください。
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八掛地は表地のシンプルな美しさの邪魔をしないよう 同系色をおススメします。
★八掛地の色をお任せでご依頼される場合は「八掛色NO」記入欄に『同系色おまかせ』『反対色おまかせ』などとご記入下さい。こちらで色を選定後、メールにて最終確認させて頂きます。
※色はご注文完了後にゆっくりお考えいただいても構いません。(八掛NO記入欄に「注文後決定」と記入して下さい。)
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