染織の名門産地 山形県長井市。米沢・白鷹とともに置賜地方の紬織物産地として全国にこの名をとどろかせます。
経糸を部分的(縞状)に抜くことで出来る隙間が変化と通気性の良さを生み出し絣と浮織で表現されたお柄と相まって豊かな表情を漂わせます。そして経糸に麻 緯糸には絹を用いており、一年を通じて袷せの季節から真夏までオールシーズンお楽しみいただけます。
様々な技法を操り作品を世に出し続けておられる伝統工芸士 長岡正幸氏の真摯なモノづくりには定評があり着物愛好家や専門店筋から絶大なる信頼と人気を誇ります。
黒をベースにしたストライプには一定間隔で絣の技法を用いてベージュと水色に染め分けられるとともに、数本の緯糸を経糸で覆い被せるように製織する浮織で変化が付けられています。
また緯糸はオフホワイトの生成りにうっすらとした水色が山道取りに染められています。
経糸は麻100% 緯糸は絹100%の素材で製織されています。
経糸を縞状に抜き、その部分が隙間になっています。
織り目が詰まった平織の中に隙間のあるストライプがあり、単衣から盛夏は勿論 袷シーズンにお使いいただいても違和感なくお洒落な装いをお楽しみいただけます。
置賜紬
江戸時代初期 直江兼続の施策により青苧を栽培し、各地に出荷されていた原材料の生産地であった米沢藩は第9代藩主 上杉鷹山公の頃より養蚕に転換し、その後 新潟県(越後)から織の職人を招き絹織物が生産されるようになりました、以後日本国内でも有数の染織の産地として現在に至っています。