本場琉球染織展
予告なく早期終了の場合がございます
城間栄市 日本工芸会正会員
城間家 第16代
次世代へ繋ぐ紅型界の伝道者
雪国 小千谷織とのコラボレーション
【製作】城間栄市 城間家第16代
【品質】絹:100%
【帯地製造元】高三織物:小千谷織 玉糸紬 生絹
【柄染色】顔料
【着用時期】9月~翌年6月(単衣・袷)
紅型三宗家の一つ「城間家」16代 城間栄市氏が生み出す紅型の世界。
戦後の焼け野原から紅型を復興させた祖父栄喜氏、現代紅型の礎を築いた父城間栄順氏。そして未来に向けて発展させるという重責を城間家16代として担う栄市氏。その作風は限りなく明るく人々をワクワクさせてくれるのです。
本作品「テーブルサンゴとイシダイ」作品のほどんどは海の世界を表現されています。子供の頃、父に連れてきてもらった海で様々な発見をし、まるで宇宙のようだとその魅力に取りつかれたのが現在の作品の根底にあるのだそうです。今でも海に来るとワクワクが止まらいと言います。
以下、城間栄市氏の言葉
「許される限り明るい色を使いたい」
「天然素材なら何でも染められるがスキっとした色に仕上がるように心がけている」
「伝統工芸は自然の中から生命力を抽出し形にすること」
「時代時代で変化しなければ代替わりした意味がない」
「一生を掛けて挑戦したい事、それは城間を文化の拠点にして個人個人が個性を発揮できる環境を作りが出来るようにしたい」
「変化が無ければ飽きられてしまう」
栄市氏が発する言葉のとおり同氏の感性が生み出す作品は、海の情景を生き生きと表現するとともに、色とりどりの色彩で紅型特有の力強さの中に透明感を併せ持ちつのです。
図案を考え、型を彫り、型紙を用いて染色する。それらの工程全てを高度な次元でこなすことが出来る栄市氏だからこそ私たちは美しい作品を手にする事が可能となるのです。
紅型染を絶やすことが出来ないという城間家16代としての重責を糧に常に高みを目指して作品作りをされているのでしょう。
染生地には新潟県小千谷市で製織された玉糸紬が用いらた、南国沖縄と雪国新潟が融合した九寸名古屋帯です。
城間栄市氏の父である栄順氏が、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の打診を断ったことはあまりにも有名な逸話となっています。栄順氏の父である栄喜氏が同じく人間国宝を断ったことも影響しており、「父が断ったものを私が受けるわけにはいかない」という謙虚さと「生涯職人」としての誇りがそうさせたと言われています。(その後、玉那覇有公氏が琉球紅型として初めて人間国宝に認定されました)
通常目にする紅型染の着物や帯には「沖縄県紅型検査済之証」のラベルや「沖縄県の証」などが付いていますが城間家の作品には一切付いておらず、ただ一つ「城間栄市」の落款のみが押されています。
そこに、城間家としての誇りが感じられるとともに、本物だけに許される揺るぎない技術への信頼と尊敬の念が感じられます。