紅型界の巨匠 現代の名工 城間栄順
沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者
生涯職人に拘り続ける染色家
古典美の極み
小千谷麻織 夏・単衣生地のナチュラル感
【製作】城間栄順
【品質】麻100% 小千谷麻
※帯地製造元:杉山織物
【染色】顔料
【着用時期】6月頃~8月 単衣・夏
【長さ】約540cm
ナチュラル感溢れる小千谷麻織の生地に溶け込む古典美。
紅型三宗家の1つ「城間家」15代当主 城間栄順氏が生み出す琉球染色の極み。
人間国宝 玉那覇有公と並び紅型界二大巨匠の1人である城間栄順氏の作風は沖縄の自然や歴史そして文化への愛と尊敬の念が込められています。
大人の女性らしさを漂わせるしっとりとした色調の古典文様が上ランクの麻布「小千谷織」の生成り地に溶け込むように馴染みます。
繊細かつしなやかな線が優しさや大らかさを感じさせ、隈取りによって表現された重ね染めの立体感が生み出す扇に草花模様は、沖縄の歴史が物語る深みと相まって心に響く作品となり着姿を美しく彩ります。
本品は 染織の伝統産地 新潟県小千谷市で製織された麻布の染め地が用いられています。
市松状に隙間の開いた部分を織り出し変化のある表情を漂わせるとともに、サラリとしてシャリ感のある生地の清涼感溢れる手触りが夏の装いを爽やかに演出してくれます。
紅型界の巨匠 城間栄順
紅型染を代表する「城間栄順」氏が、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の打診を断ったことはあまりにも有名な逸話となっています。栄順氏の父である栄喜氏が同じく人間国宝を断ったことも影響しており、「父が断ったものを私が受けるわけにはいかない」という謙虚さと「生涯職人」としての誇りがそうさせたと言われています。(その後、玉那覇有公氏が琉球紅型として初めて人間国宝に認定されました)
一般的な紅型染の着物や帯には「沖縄県紅型検査済之証」のラベルや「沖縄県の証」などが付いていますが、城間氏の作品には一切付いておらず、ただ一つ「栄順」の落款のみが押されています。
そこに、栄順氏の紅型職人としての誇りが感じられるとともに、本物だけが許されるその技術への信頼と尊敬の念が感じられるのです。
【紅型染 作者の迸る感性と力強い色彩美】
琉球王朝の頃より伝承される伝統工芸品「紅型染」
沢岻(たくし)家 城間家 知念家を紅型三宗家と呼び、琉球王朝より加護を受けながらその名を馳せていました。
明治に入り廃藩置県後の琉球処分や第二次世界大戦など 幾度となくこの世から姿を消しさりそうになった紅型染めですが、戦前、民藝運動の祖と称される「柳宗悦(やなぎ むねよし)」氏から「沖縄は染織の宝庫であり今なお高度な技術をもつ工芸品がこれほどまでに残っているのはまさに奇跡だ」と言わしめたその伝統工芸技術を、戦後の混乱の中蘇らせたのが、城間栄順氏の父 城間家14代当主 栄喜氏であり知念積弘氏でした。
南国沖縄の自然の美しさや大らかさの中に、人々の血のにじむような努力と情熱、そして戦争と言う悲しい歴史が深みとなって更に心に響く染物になっているのではないでしょうか。
紅型染が京友禅や加賀友禅、江戸小紋など他の染物と異なる部分は柄を「顔料」によって染められていることです。他の染物は一般的に「染料」が使用されています。水に溶けない顔料の力強い色彩は南国沖縄の太陽や色とりどりの自然の色にも負ない重厚な存在感をかもし出します。そして顔料の特性である水に溶けない性質が可能にする重ね染め「隈取り」の技法によって立体感・奥行きが生まれるのです。
紅型染の力強い存在感は
【顔料を使って柄を染める】
【隈取りによって奥行きが生まれる】
この2点が友禅染や他の型染めと異なる大きな要素となっています。
お仕立てをご依頼の際には垂れ先を無地にするか柄にするかをオプション選択からご指定下さい。
紅型染の巨匠 城間栄順作 小千谷麻布九寸名古屋帯。しっとりとした大人の女性らしさを感じさせる色調と古典模様は主張し過ぎずお着物に溶け込むような上品さを漂わせます。それでいて本物の風格が存在感を放つのです。
今年染め上がりたてのお品ですが、昨年同様コロナ禍の中にあって 問屋さんにおいても販売機会が限られお客様の目に触れる事が少なく、秋からの問屋商戦にむけて在庫入替の為格安で放出されたお品です。
お目に留まりましたら是非お手元にお迎えいただきましたら幸いです。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、若干異なる場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
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お仕立てをご依頼の場合には垂れ先を無地にするか柄にするかをオプション選択からお選びください。
【お仕立てについて】
本品は夏用帯芯を使用します。
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・本品は麻素材の為、皺になった場合は霧吹きで湿らせることで皺が取れますので水を弾くガード加工はおススメ致しません。