【製作者】高山和子 国画会準会員
【品質】絹100%(紬地)
【染技法】型絵染
【着用時期】袷:10月~翌年5月頃 単衣:9月・5月頃~6月
そよ風にゆらゆらとなびく花模様 レトロチックな色彩がノスタルジックな気持ちに誘ぎます。帯と言うキャンバスの中に目をつむれば浮かんでくるような懐かしさを感じませんか。
このコスモスの様な花が生きているかのように揺らめくさまが動きのある豊かな表情を漂わせ、朱色ベースの花の色彩がレトロ感をかもし出しています。しかしそこに水色を配することで古さを消し、現代的な洗練された作品に仕上げられているのは流石 第一線で活躍されている作家さんだといえます。
型絵染の祖 人間国宝 故)芹沢けい介氏の工房「芹沢染紙研究所」に勤務後、今は亡き重鎮 添田敏子氏に師事し独自の世界観を磨き上げた染色家 高山和子さんの作品です。(本品は2007年の国展に出展された作品「組曲」の同柄品です。)
高山和子さんの経歴の中で私が興味深く感じた事が有ります。型絵染を学ばれる中で芹沢けい介氏の工房と添田敏子氏の両方を経験されている事です。
芹沢氏は型絵染を考案し世に知らしめるとともに人間国宝にも認定されているほどの人物です。そして2019年にお亡くなりになられた添田敏子さんは型絵染を志す作家さんの多くが芹沢氏やそのお弟子さんなど系譜を組む人の元で勉強される中、芹沢氏の影響を受けたくないとの思いから敢えて別のルートで型絵染を極められた作家さんです。そのお二人の元で型絵染を学ぶことで高山和子という独自の個性を生み出されたのではないでしょうか。
【型絵染とは】
紅型染に魅せられた故 芹沢けい介氏(けい=金偏に圭 ※人間国宝)が独自に研究を重ねて染色の中の1つのジャンルとして確立させ国に認められた型染めの技法で顔料によって柄が染められます。
同じく型染の一種である「伊勢型」が分業制によりそれぞれの専門職人の手を経て出来上がるのと異なり、型絵染は1人の職人が図案から型彫り・染に至るまで一貫して行われるのが特徴で、それにより作家の個性や感性が1つの作品に凝縮され唯一無二の染物が生み出されます。※紅型染も同様に1人の職人が全ての工程をこなします。
そして、伝統文様や形式といった模様の概念は一切なく、作者の感性を自由に表現することにより見るものの心に響く作品が生まれるのです。
本品は染地に紬の帯地が用いられています。表面に現れた大小の真綿の節が素朴な伝統工芸品としての趣きを漂わせ、しなやかな風合いが締め心地の良さを生み出しています。
高山和子 略歴
1942年・・10月1日生
芹澤染紙研究所勤務後 55才で添田敏子氏に師事
1998年・・国画会初入選
2005年・・国画会奨励賞
2007年・・国画会準会員
以後 毎年国展に出展し活動を続けられています。
お太鼓裏以外の全てに柄が染められた全通帯です。
※お仕立てをご依頼の際には垂れ先を無地に仕立てるか 柄に仕立てるかをオプション選択よりご指定下さい。
※ご指定のない場合は「無地」でお仕立てさせて頂きますので予めご了承ください。
高山和子氏作 組曲 キモノ専門誌で三才山紬とコーディネートで掲載されるお品です。
紬の帯地に独自の世界観を表現し 洗練された中に宿る懐かしさ。スポットガーデン初登場 高山和子さんの型絵染九寸名古屋帯。美しいキモノ2020年冬号にて女優 吉田羊さんが着用されているお品です。
着物姿を個性的かつお洒落に演出してくれますのでお目に留まりましたら是非お手元にお迎え下さい。
スポットガーデン 筑摩和之(ちくま かずゆき)
美しいキモノ掲載 吉田羊さん着用品(現品)
※ご覧のモニター環境などにより若干色が違って見える場合がございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。本ページ内のオプションから選択し商品と同時にご購入してください。
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【お仕立てについて】
お仕立てをご希望の場合はオプションにて各項目からお選びください。
国内仕立て お仕立て期間:約20日
・お仕立てに関して
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き(平)仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平ら(袋帯の形)にして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き(平)仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※国内手縫い仕立てです。
★ ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せ下さい 。