洗練された木綿を身にまとう
極細の糸で織り上げられた絣の美しさ
心安らぐ草木染の趣き
志村ふくみ氏に師事し染織の織を極めた築添純子氏が生み出す美の世界
日本伝統工芸展 出品作品
作品名【鳥のうた】
【製作者】築添 純子(つきぞえ じゅんこ)
【品質】綿100%エジプト綿・トルファン綿 100番手双糸
【使用染料】藍・苅安・矢車・渋木 など
【生地幅】約38cm(裄丈約70cm 1尺8寸5分まで対応)
【着用時期】袷から単衣
※本品は美しいキモノ 2018年秋号にてモデル掲載されているお品ですのでモデル仕立てと呼ばれる仮の仕立て(仕立てたように見せる特殊仕立て)がされております。お客様のサイズに合わせてお仕立てさせてお頂きます。
極細の木綿糸が生み出す滑らかな素材感に心が安らぎ、縦絣で表現された伸びやかな縞模様が洗練された粋なお洒落さを漂わせます。草木染の揺らぎのある色調が大人の女性らしさをかもし出し 肩ひじを張らずにサラリと着こなしていただきたいお品です。
かの有名な人間国宝 志村ふくみ氏に師事し染織の技を極められた染織会の重鎮 築添純子氏が生み出す至極の逸品を是非ご堪能下さい。
藍を基調とした天然色に揺らぎという曖昧な魅力に目を奪われます。幾種もの草木を用いて染色された木綿糸が複合的な滲みを見事に表現しています。白く染め抜かれた縦絣に自然の情景を思い浮かべ まるで鳥のさえずりが聞こえてくるような。「鳥のうた」こう名付けられた作品名の奥深さを考えてしまうのです。
皆さんが思い浮かべるであろうどの木綿着物とも全く違うこの滑らかで軽い質感は100番手の極細糸を用いることで生まれます。高級綿として名高いエジプト綿とトルファン綿という世界三大綿のうちの2種類が使用され(もう一つはスーピマ綿)長繊維であり細くで滑らか そして強さを併せ持っています。ゆえに木綿織物の素朴さというよりも洗練されたエレガントな雰囲気を醸し出しているのです。
築添純子さんの名前を今回初めて聞かれる方は高額だと思われるでしょう。確かに絶対売価としてはそうかもしれません 。しかし築添さんの品をご覧になったことのある方にとっては何故こんなにお安いのかと不信に思われるのではないでしょうか。本品の専門店参考価格は130万前後ではないかと推測されます。今回 ご縁をいただき本来であれば不可能なお値段でご提供させていただくことが叶いました。
今現在 築添純子氏の作品を手に入れようとしても目にすることは殆どないかもしれません。実際 有力着物専門店さんのホームページを見ても販売されている品を見ることはありません。実は本品 平成18年 第53回日本伝統工芸展に出品された作品ですので約13年ほど前に製作されたものなのです。その作品が紬専門問屋さんの手に渡ったのは昨年です。なぜ10年以上もの間 築添氏が手元に置かれていたのかその本当の理由は分かりません。
昨年 紬専門問屋さんの手に渡った本品が美しいキモノ編集者の目に留まり2018年の秋号53ページにモデル着用にて掲載されましたので、掲載時の商品提供者名はその問屋名になっています。そのお品を今回 問屋決算ということで私にお声かけいただき本当にお安くお迎えすることができたのです。
人間国宝「志村ふくみ」さんが40代半ばの頃1968年から師事された築添氏 弟子ではあるもののまだ志村さんがお若い時から染織の世界を共にされ1989年「志村ふくみと三人展」など一緒に個展を開かれるほどですので 現在となっては同志といってもいいのかもしれません。もちろん築添さん自体は恐れ多いと否定されるでしょうが。
築添純子(つきぞえ じゅんこ)
1945年 兵庫県西宮市生
1968年 染織作家・人間国宝 志村ふくみ氏に師事
1984年 第29回日本伝統工芸展初入選
1984年・1986年 日本伝統工芸染織展にて受賞
1986年 日本伝統工芸会正会員に認定
1989年 新潟美術館「染織の美・いろとかたち展」出品
同年 壺中居(東京)「志村ふくみと三人展」
1992年 第29回日本伝統工芸染織展 鑑審査委員
1993年 仏教会館(京都)「秋野等・築添正生・純子三人展」
1994年 思文閣美術館(京都)「染織現代女性作家展」
1997年 和光ホール(東京)「志村ふくみと水縹の会展」
2009年 織成館(京都)「染・織・繍 それぞれのカタチ」
※写真と実物ではモニター環境などによって若干色が違って見えることがございます。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。
本品のお仕立てに関して
本品は木綿素材ではありますが 草木染 絣の高級品ですので袷仕立て・単衣仕立て共に絹素材のお着物と同じように絹の胴裏地・八掛地(単衣仕立ての場合の居敷当・衿裏・背伏)を付けられることもおススメいたします。※ただし絹の裏地を付けられますとご家庭での水洗いはできません。
お仕立て代に関しては絹の裏地を付けた場合を想定しておりますので それ以外をご希望の場合はお仕立て代の項目を選択せずにご注文お手続き後にご相談下さい。(お仕立て代はお仕立て方法確定後にお支払いいただきます)
※お仕立て不要の場合は必ず「お仕立て方法」内の「仕立て不要」または「仕立て不要・地入れのみ」をご選択ください。
※ご購入手続き完了後、すぐに注文確認メールが届きます。(自動配信メール)
その後、通常24時間以内に店舗(店主 筑摩)よりお仕立て内容についてのメールを送りますので今しばらくお待ちください。
お仕立てに関して詳しくはこちらをご覧ください。
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★八掛地の色をお任せでご依頼される場合は「八掛色NO」記入欄に『同系色おまかせ』『反対色おまかせ』などとご記入下さい。こちらで色を選定後、メールにて最終確認させて頂きます。
※色はご注文完了後にゆっくりお考えいただいても構いません。(八掛NO記入欄に「注文後決定」と記入して下さい。)
【八掛地は下の画像をクリックしてお選びください】
※紬用の両駒 縮緬用のパレスのどちらからお選びいただいても差し支えございません。