牛首紬
希少な花織
800年の歴史に育まれた至高の布
溢れ出る工芸美に漂うエレガントな風格
日本有数の豪雪地帯 霊峰白山の自然に育まれながら、800年の時を経て今なお織継がれる紬織物「牛首紬」。美しい光沢かつ滑らかな風合いにもかかわらず強靭さを併せ持つ織物を身にまとえば、日常では味わうことの出来ない贅沢な気分にいざないでくれるに違いありません。
※本品はレアな花織の牛首紬に職人の手仕事によって美しい暈し染めが施された後染めのお品です。
【産地】石川県 経済産業大臣指定伝統的工芸品
【製造元】白山工房(西山産業)
【品質】絹100%(縦糸:生糸 緯糸:玉糸)
【着用時期】9月から翌年6月(袷・単衣の季節)
【生地幅】約37.5cm(裄丈69cm 1尺8寸2分まで対応)
今から約800年昔、石川県牛首村に流れ着いた源氏の落人の妻が機織りの技術を村の女性達に伝授したのが起源だと言い伝えられる【牛首紬】
「釘が抜けても破れない」と称されるほどに丈夫な織物は、しなやかなドレープ性と美しい絹の光沢を併せ持ち、着物愛好家の心をつかんで離さないほどに魅力のある憧れの逸品です。
花織の模様が織り出された白生地に、職人の手仕事で暈し染めされた優しい色彩はエレガントな着姿を演出し、緯糸に織り込まれた玉糸が生み出すランダムな節が工芸味溢れる素朴な味わいを感じさせてくれるのです。
ふっくらとしなやかな風合いの絹布を身にまとった時の体に沿う着心地の良さ、しっかりとした強さがもたらす安心感は、名だたる全国の産地紬の中においても最高峰の1つと称される所以です。
【牛首紬とは】
日本有数の高級紬として名高い「牛首紬(うしくびつむぎ)」この不思議な名前の語源は生産地である石川県白山市白峰が明治の初期まで守護神「牛頭天皇(ごずてんのう)」に由来して「牛首村」と呼ばれていた事に端を欲します。
牛首紬は緯糸に玉糸が用いられています。(経糸は生糸です。以前は経糸・緯糸ともに玉糸が使用されていたそうです。)
その織物は艶やかな美しい光沢を放ち ふっくらとした風合いと”しなやかさ”を兼ね備えています。安価な紬織物にありがちなガサつきなど微塵もなくエレガントささえ感じる風格を漂わせ、民藝的な「素朴さ」というよりは「優雅」と表現する方がしっくりとくるのです。
平織の織物が生産のほとんどの中で、花織の模様が織り出された牛首紬は大変珍しく、我々業者でも滅多に見かけることはございません。
浮き糸が光に反射した時に輝く光沢は特別感があり、緯糸に用いられた玉糸が織りなすランダムな節が工芸味溢れる味わいを放つのです。
牛首紬の命
牛首紬の命ともいえるのが”のべ引き”と呼ばれる糸作りにあります。緯糸に使用される”玉糸”とは2頭以上のお蚕さんが共同して作った繭から引き出された糸なのですが、糸が絡まり合っている為、大小の独特の節があり糸を引き出す作業が非常に難しく熟練した技術と勘が必要とされます。
本来、太さが均質で綺麗な生糸が出来ない玉糸はクズ糸ですが、そのクズ糸を使い牛首紬は生産されるようになったのです。
職人の手によって引き出された玉糸は弾力性と伸張性に優れ、製造工程の1つである”糸叩き”により更に空気を含み繊維がしなやかになる事で、牛首紬でしか味わうことの出来ない滑らかな布が生まれます。そして真綿紬糸ではなく生糸と玉糸で製織された織物はスキっとした風合いに仕上がり、体に沿う着心地の良さを感じていただけるのです。
しなやかなドレープ性がエレガントな着姿に仕上げてくれます。
今から約800年昔、平治の乱で敗れた源氏の落人が牛首村に流れ着き、その妻が機織りの技術に優れ村の女性達に伝授したのが牛首紬の起源だという言い伝えられています。
白山麓の急こう配な地形により農耕に適した土地ではなかった牛首村では養蚕が大きな収入源だったようです。
牛首紬産地においては現在 一部の先染め紬を除き「白生地」の生産が大半を占めており白生地については高機手織りではなく動力を用いて製織されています。かつては白生地も手織りされていましたが、手織りの職人が激減し伝統を継承し続ける事が難しくなった牛首紬産地においては現代の技術を用いて製造されています。動力織機といえども全自動で織り進める訳ではありません。熟練の職人が機につき、不具合が無いかを注意深く見守りながらゆっくりと製織して行きます。故に安価な機械式の織物とは明らかに異なり、手織りにも引けを取らない程のしなやかな風合いと艶のある織物に仕上がるのです。
長きに渡る伝統の技と現代の技術を融合させ未来に向けて牛首紬の存続させる事を使命として頑張っておられます。
花織の模様が織り出された白生地に引き染め暈しの技法で優しい色彩に染め上げられています。
800年の歴史に育まれ伝承される紬織物「牛首紬」結城紬や大島紬のように息をのむような細密な絣の技術はありません。しかし牛首紬の命ともいえる糸が持つ弾力性やしなやかさが生み出す抜群の着心地の良さは唯一無二の魅力を放つのです。日本三大紬の一角に数えられることも多い伝統織物の風格を是非お楽しみください。本品は非常に珍しい花織が織り出された牛首紬ですので滅多に目にすることはございません。希少なお品を特別価格で入手しましたのでお見逃しなくお求めください。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物ではモニター環境などによって若干色が違って見えることがございます。
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