型絵染
小沢美由紀の世界
作品名:happa
ナチュラルアースカラー
ナチュラルアースカラー
テキスタイル風デザイン
ちょっと贅沢なお洒落を
オールシーズン
美しいキモノご紹介品
婦人画報掲載 「美しいキモノ春号予告ページ】
【製作】小沢美由紀
【作品名】happa(はっぱ)
【品質】絹100%
【着用時期】単衣時期を中心にオールシーズン
【長さ】仕立て上がり約370cmにさせていただきます。
※最大約420cm程度まで可能ですのでご希望の長さがございましたらご注文手続きの際、フリー記入欄からお知らせください。
型絵染作家 小沢美由紀さんの作品「happa(はっぱ)」その名の通りナチュラルテイストな葉っぱの柄が染め上げられています。柄のモチーフとしては特に珍しい物ではなく着物や帯の柄として植物をモチーフにしたものは多いですね。なのにこの作品は他にはない特別な魅力を持っているように感じるのです。ぱっと見のインパクトや華やかさが際立っているわけではないのですが一体その魅力は何なのでしょうか。言葉で上手く伝えることは難しいのですが 木漏れ日を浴びているような心地良さとでも言いましょうか 雑味のない透明感のようなマイナスイオンが伝わって来るのです。「側に置きたい安心感」そんな魅力を感じる作品です。
生成り地にアースカラーでまとめられたの葉っぱが5色で表現されています。 この5色が絶妙なバランスで使われているのです。 それぞれの色が主張しているいも関わらず見事に調和して安心という名の存在感をもたらしてくれています。それは空気のような目に見えない物ではなく視覚の中にあっての安心感なのです。
そんな事を考えながら作者である小沢美由紀さんの略歴を見るとその理由がうかがい知れます。小沢さんは45才で型絵染の世界に入られたのですがそれ以前は雑誌やCMといったメディアの世界でフリースタイリストとして活躍されていたのだそう。そのスタイリストとしての感覚がこの色や構図の絶妙なバランスを生み出していたのです。スタイリストから染織作家に転身は異色とも言えると思うのですが その理由を是非尋ねてみたいものです。
型絵染とは
皆さんは「型絵染(かたえぞめ)」というジャンルをご存知ですか?
本作品を見て「紅型染?」と思われた方も多いのではないでしょうか。型絵染とは人間国宝 芹沢けい介氏(けい=金偏に圭 1895年-1984年)が沖縄の染物「紅型染」に魅せられ そして紅型染を参考にし 自らが考案し確立させた型染めです。
1人の作家さんが図案から型紙彫り 染色に至るまで一人で作品を作り上げます。彩色には紅型染同様「顔料」が用いられ友禅染とは明らかに一線を画する力強さが特徴的です。顔料は生地に浸透させるのではなく 生地の上に色素をのせることで染まります。鉱物性の性質ですので水に溶けずダイレクトに響く色が感じられるのです。
また、紅型染の場合は”隈取り”と呼ばれる重ね染めが施されるのが特徴です。
型絵染が紅型や江戸小紋といった他の型染めと異なるのがその自由な発想で生み出されるデザインの面白さです。紅型染めも現在では若手作家さん中心に独自性のある柄を製作されるようになりましたが、基本は古典柄や沖縄の生活の中にある道具や自然の情景のデザインです。江戸小紋も鮫小紋や角通し 万筋他 様々な柄がありますが伝統的な柄が中心です。一方 型絵染には図案の縛りなど一切なく あくまでも作家さんの感性が自由なデザインを生み出し 各々の個性が作品に色濃く表れて 好きな方なら誰の作品なのか一目瞭然といっていいでしょう。
民藝運動の父と謳われる柳宗悦氏を師と仰ぎ 染織の道を進んでいかれた芹沢けい介氏によって確立された型絵染は一つのジャンルとして国に認められ 1956年(昭和31年)国の重要無形文化財に指定され同氏は人間国宝に認定されました。自由な発想で作品を生み出していく独創性は後進に脈々と受け継がれ 現在においても着物愛好家に絶大な人気を博しています。
単衣紬生地
シャリっとして張りがあり、ほんのりとした透け感は単衣シーズンにぴったりです。夏物ほどに隙間がなく袷用と比べると目が開いている生地は軽やかでありながらもしっかりとした質感がお楽しみいただけます。夏向きの帯芯を入れれば盛夏の季節から袷のシーズンまで年間通してお使いいただけるのも魅力です。5月から6月の単衣の季節に丁度いい帯は少なくどれを締めていいのか困る。また夏専用の帯は使用する機会が少なく勿体ない、そんなお悩みをお持ちの方にはぴったりといえるでしょう。
生紬
絹はフィブロインという物質の周りをセリシンと呼ばれるタンパク質で覆っています(お蚕さんを紫外線から守るため)。このセリシンはザラツキのある固めの風合いをもっていますので精錬という工程でセリシンを落とすのが一般的な絹糸です。この精錬をせず、または不十分にすることでセリシンを残した糸を生糸(なまいと)と呼び 製織された紬織物を生紬(なまつむぎ/きつむぎ)と言います。
下の画像・・生地の裏に手を当てても、ほのかに透ける程度です
ランダムに現れる紬の節が素朴さと趣深さ、また工芸の風格を感じさせナチュラル感のあるデザインとカラーリングと絶妙にマッチしています。
小沢美由紀
1965年静岡県沼津市生まれ
フリースタイリストとして雑誌・CM等に携わる
2010年から松江まち氏に師事し型絵染の世界に入る
現在 東京都世田谷にて制作をを続ける
個展「Laughing foret・笑う森」ギャラリーコンセプト21
グループ展「たのしきものたち」こんこんギャラリー
他 東京・茨城などでグループ展多数
平成29年 日本民芸館展 入選
以前、小沢さんの作品を販売していた時のこと、小沢さんご本人からお電話をいただいたことがあります。帯の感想や消費者さんの反応だとかを尋ねられたと思いますが、非常に好奇心が旺盛で色々と吸収したいという姿勢に感心したのを覚えています。スタイリストから型絵染作家という異色の経歴が他の作家さんとは異なる感性を放つ作品「happa(葉っぱ)」単衣シーズンを中心に年間通してお楽しみいただけますのでスタイリッシュな着こなしをお楽しみください。美しいキモノでもご紹介されたお品ですので特別感を味わっていただけるに違いありません。お目に留まりましたら迷わずお求めください。
スポットガーデン 筑摩和之
着物とコーディネートし易い垂れ無地、柄の伸びやかさがお楽しみいただける垂れ柄、お好みのお仕立てをお選びください。
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、若干異なる場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
【お仕立てについて】
【九寸名古屋帯】
お仕立て期間:
名古屋帯仕立て 約4週間
開き仕立て 約5週間
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地は付きません。
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで手先から胴巻き部分に裏地(綿モス)をつけます。
※裏地の色はお任せになります。
●帯ガード加工・・3,240円
水をはじく加工。雨やお食事時にも安心です。
※国内手縫い仕立て。
真夏にもご使用予定がある場合は夏用の帯芯(メッシュ状になっています)を入れて通年ご利用になっても構いません。
●夏帯芯別途料金・・プラス330円
※夏用帯芯をご希望場合はオプション選択からご選択ください。
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