能登上布
夏単衣から袷まで
唯一の織元 山崎麻織物工房
飛び網代縞 八寸名古屋帯
上質な麻織物だけに許される呼称「上布」江戸時代の頃、藩主や幕府に献納される上等な布が語源になっていると言われています。本品「能登上布」は越後上布・宮古上布・八重山上布・近江上布といった全国の名品と肩を並べる一級品。産地で1件しか残存していない山崎麻織物工房謹製の希少な八寸名古屋帯です。
【産地】石川県 (石川県指定無形文化財)
【品質】本麻100%(苧麻・ラミー紡績糸)
【製造元】山崎麻織物工房
【着用時期】5月頃~10月頃(単衣・夏)
※袷の季節でも見た目に違和感はございません。
【長さ】仕立て上がり365cm※最大寸法にさせて頂きます。
石川県羽咋市(はくいし)で2,000年以上の歴史に育まれた麻織物「能登上布」。現在能登上布を織り続ける唯一の織元「山崎織物工房」謹製の洗練されたお洒落さが漂う単衣夏向きの八寸名古屋帯のご紹介です。苧麻のヒンヤリとした手触りが涼を誘い、落ち着いた茶系ストライプ中に飛び網代の織模様が、さり気ない存在感と伝統工芸の風格を漂わせます。スポットガーデン久々の登場、希少な能登上布を特別価格でご提供させて頂きます。
能登上布の歴史
今から2,000年以上の昔、第10代天皇 崇神天皇(すじんてんのう ※紀元前148年~紀元前30年)の皇女が能登の地に滞在した際に、野生の真麻で糸を作り地元の女性達に機織りを教えたのがその起源だと伝えられています。
また、東大寺に麻糸を納めたという記録も残されており、古くから麻糸作りの技術が発展していたことがうかがえます。
ただし、本格的な織物産地としての歴史は意外と浅く江戸時代初期までは上質な麻糸の産地として近江上布(滋賀県)の原料として使用されていました。その中で独自の上質な織物生産を始めようとの機運が高まり近江上布の職工を招く事で織物の技術を発展させていきました、そして職工達の努力が実を結び明治40年には皇太子への献上品に選ばれるほどになりました。その頃より全国にその名が広く知れ渡り「能登上布」の名称が定着したということです。
能登上布は石川県の一大産業となり麻生産量が全国1位までに成長し、昭和初期には年間40万反を誇り120軒もの織元が存在していたようです。
しかし、他産地同様に生活様式の変化で和服から洋服にかわり織元さんの数も徐々に減少し、昭和63年には山崎麻織物工房1軒となってしまいました。
現在は能登上布=産地ではなく 山崎麻織物工房=能登上布といってもいいのかもしれません。
※他産地においても長野県の「伊那紬」も最盛期には120件あった織元が現在では久保田染織工業さん1社のみが残っています。
そのような状況の中でも今を生き抜く為のたゆまぬ努力があってこそ唯一の製造元として存続しているのです。
山崎麻工房さんでは着尺や帯といった和装品にとどまらず、現代の需要にマッチしたストールやイヤリング、バックなどファッション小物などのアイテムを「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」と名でブランド化し、昔と変わらない手仕事の技術の継承と能登上布の存続に日々取り組んでおられます。また、県内外から職人になりたいという志を持った若者が集まり伝統を継承させておられます。そしてその若い感性が生み出す新しい作品が、斬新で現代感覚にもマッチしたお洒落さを感じさせてくれるのでしょう。
縞部分は網代織になっておりますので、変化のある豊かな表情をお楽しみいただけます。
本麻100%のシャリ感とひんやりとした肌触りは盛夏用の名古屋帯にピッタリなのですが、透け感がさほどございませんので5月頃の単衣シーズンから10月頃まで長い期間お使いいただけるのも嬉しいですね。
※素材は麻ではありますが、本品の色使いであれば、袷の季節でも特に違和感なく年間通じてお使いいただいても差し支えないと思います。
2000年もの長きに渡り伝承される能登上布。洗練された意匠がお洒落な帯周りを演出し、風格漂う着姿に仕上げてくれます。単衣夏向きの本麻織物ですが、見た目には冬にお使いいただいても違和感はございませんので、上布は夏物という固定概念を取り除き通年お楽しみいただきたく存じます。現在では山崎麻織物工房一軒になってしまった希少な織物 能登上布。お目に留まりましたら是非お手元にお迎えください。スポットガーデン久々の登場です。
スポットガーデン 筑摩和之
※モニター環境や画像処理の関係上 実物の色目と若干異なって見える場合がございますのでご理解の上お求めください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページ内に設置のオプションからそれぞれの項目をお選びください。==============================
【お仕立てについて】
【八寸名古屋帯】
1「松葉仕立て」
1,620円
手先から約38cm(1尺)半分に折ってかがります。
※最も一般的なお仕立て方法です。
※手先が半分になっているので締めやすくなっています。
2「平仕立て」
1,620円
手先を半分に折らずに全て平らのまま仕立てます。
※胴巻部分の帯巾を調節したい方におすすめです。
※上記価格はミシン仕立てです。
プラス3,240円で手縫いに変更可能です。(オプションより選択)
●お仕立て期間 約20日
GW お盆 年末年始など長期休暇を挟む場合は7~10日程度余分にお日にちを頂きます。また、お仕立てが混みあった場合もお日にちが掛かる場合がございますので予めご了承下さい。
※本品は水分をはじくガード加工をおススメ致しません。