玉那覇有公
人間国宝
紅型染の最高峰
芭蕉とデイゴ
紅型染×南風原ロートン織の競演
夏・単衣 涼布
【紅型染 型紙製作】玉那覇有公 人間国宝
【帯地】南風原花織 ロートン織:絹100%
【帯地 製造元】丸正織物 大城幸司
【染色】顔料
【着用時期】6月~9月(夏・単衣)
【長さ】仕立て上がり:約380㎝でお仕立てさせて頂きます。
※最大約380cmまで対応可能です。手先にも柄がありますので柄が切れても構わない場合、ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際 フリー記入欄からお知らせください。
ため息がこぼれるほどの美しさ、紅型染の最高峰 人間国宝 玉那覇有公氏の技が冴え渡り、芭蕉とデイゴ 沖縄を代表する2つの植物を融合させた意匠が南国の風を運びます。
玉那覇有公氏の沖縄に対する深い愛情を感じるとともに、第二次世界大戦という悲しい歴史への悲哀、紅型染消滅の危機から復活させた先人達の情熱と尊敬の念を感じさせるのです。
型彫の名人とも称される玉那覇有公氏の研ぎ澄まされた技術から生み出される至高の作品が着姿をお洒落に彩ります。
沖縄の伝統工芸品 南風原ロートン織に染め上げられた涼布をお楽しみ下さい。
芭蕉
バナナに似た実を付ける芭蕉の木。庭園などに植栽され観賞用植物としても人気が有ります。
また、国の重要無形文化財にも指定されている喜如嘉の芭蕉布の原料である事は皆さんも良くご存知ではないでしょうか。
沖縄を連想させるモチーフとして紅型染の題材に用いられる事も多い人気の柄です。
バナナに似た実を付ける芭蕉の木。庭園などに植栽され観賞用植物としても人気が有ります。
また、国の重要無形文化財にも指定されている喜如嘉の芭蕉布の原料である事は皆さんも良くご存知ではないでしょうか。
沖縄を連想させるモチーフとして紅型染の題材に用いられる事も多い人気の柄です。
デイゴ(梯梧)
「デイゴの花が咲き♪ 風を呼び嵐が来た~♪」
島唄の歌詞にも出てくる花「デイゴ」
歌詞にもあるように、このデイゴの花が鮮やかに咲くほどその年が台風の当たり年になるという言い伝えがあります。そして県民の人気投票によって沖縄県の県花にも指定されるほど当地においては身近な存在の植物なのです。
【玉那覇 紅型】~研ぎ澄まされた型彫の技
紅型染の命は染型紙にあるといっても過言ではありません。そしてその型彫りにおいて右に出るものはいないと評される玉那覇氏。研ぎ澄まされた指先から生み出される精密で美しい輪郭線が、紅型染の魅力を余すところなく伝えています。
整然と配された文様には何の迷いも感じられない凛とした風格が漂います。
紅型染の特色でもある型紙は、”突き彫り”と呼ばれる技法で彫られます。
市販されているデザインカッターの刃を職人さんが自ら使いやすい大きさに加工し、刃を研いで作られます。
その道具を缶切りのように前に押し出ながら輪郭を彫り進めていきます。直線的に線を引いて切り抜かれる"引き彫り"から生まれるシャープさと異なり丸みのある線になり、柔らかで・自然で優しい印象に仕上がるのが"突き彫り”の特徴です。
【玉那覇 有公(たまなは ゆうこう)氏について】
紅型染の第一人者 玉那覇氏がこの世界に入られたきっかけは、伴侶となられた道子さんとの出会いによるものです。
石垣島で生まれ育った同氏は、那覇に移り鉄工所で働かれていました、その当時に出会われた道子さん、実は紅型染 三宗家の一つ「城間家」14代当主である城間栄喜(しろま えいき)さんの娘さんだったのです。
その縁を機に紅型染の世界に入られたのが玉那覇有公氏が25歳の時でした。
全くの素人から始めた紅型染が順風満帆のはずは有りません。そもそも仕事に厳しい義父 栄喜氏、それに輪をかけて身内に対しては更に厳しく接しられたといいますから、職人として認められるまでには血のにじむような努力をされたのでしょう。「名門 城間家に泥を塗るようなことはできない。」それのみを心に刻み日々修行に励まれたのです。
そして、師であり義父でもある栄喜氏の下で紅型の技術を極めたのちに独立し、その後も日々高みを目指し製作に励まれ1996年には紅型染で初、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定されました。
【紅型染 作者の迸る感性と力強い色彩美】
琉球王朝の頃より伝承される伝統工芸品「紅型染」沢岻(たくし)家 城間家 知念家を紅型三宗家と呼び、琉球王朝の加護を受けながらその名を馳せていました。
明治に入り廃藩置県後の琉球処分による琉球文化が軽んじられた時代から、第二次世界大戦など 幾度となくこの世から姿を消しさりそうになりました。しかし、戦前、民藝運動の祖と称される「柳宗悦(やなぎ むねよし)」氏から「沖縄は染織の宝庫であり今なお高度な技術をもつ工芸品がこれほどまでに残っているのはまさに奇跡だ」と言わしめた伝統工芸技術を戦後の混乱の中蘇らせたのが、城間栄順氏の父 城間家14代当主 栄喜氏であり知念積弘氏でした。
南国沖縄の自然の美しさや大らかさの中に、人々の血のにじむような努力と情熱、そして戦争と言う悲しい歴史が刻み込まれたゆえに、それらが目に見えない深みとなって更に心に響く染物になっているのではないでしょうか。
紅・・様々な色 型・・様々な柄
1人の職人が図案を考え型を彫り、染め上げる。一貫して作り出されるがゆえに職人の感性がダイレクトに宿り個性豊かな作品が生み出されるのです。
紅型染が京友禅や加賀友禅、江戸小紋など他の染物と異なる部分は柄を「顔料」によって染められていることです。他の染物は一般的に「染料」が使用されています。水に溶けない性質を持つ顔料の力強い色彩は南国沖縄の太陽や色とりどりの自然の色にも負ない重厚な存在感をかもし出します。そして顔料の特性である水に溶けない性質が可能にする重ね染め「隈取り」の技法によって立体感・奥行きが生まれるのです。
紅型染の力強い存在感は
【顔料を使って柄を染める】
【隈取りによって奥行きが生まれる】
この2点が友禅染や他の型染めと異なる大きな要素となっています。
本場琉球南風原花織
本品の染地には沖縄の伝統織物 南風原花織 ロートン織の生地が用いられています。部分的に糸を密集させて眼鏡状の織柄が表現されたロートン織は立体感と重厚感を生み出します。
名門織元「丸正織物(まるまさおりもの)」謹製 夏単衣向きの織物に仕上げられ、シャリ感のある肌触りが清涼感を漂わせます。
また、手織りによって製織された安心感のあるしなやかな風合いが抜群の締め心地の良さを実感していただけます。
【明治の頃から花織の技法を母から娘へ伝承され、明治後期に織られた花織手拭を出征する兵士へ贈り、持ち帰ったその手拭を大正初期に使用していたといいます。※琉球絣事業協同組合資料から引用】
織り目に隙間が開けられ ほんのりと透け感のある単衣から夏向きの生地に織り上げられています。透け感が抑えられていますので5月頃から盛夏まで長い期間お使いいただけます。
紅型染の最高峰 人間国宝 玉那覇有公氏の技が冴える作品が放つ風格は、全国各地の紬のお着物や、作家物といった逸品とコーディネートしても負けることなく存在感を漂わせます。沖縄の伝統工芸品 南風原花織(ロートン織)の帯地に染め上げられた逸品同士のコラボレーションを是非お楽しみ下さい。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、色目が若干異って見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
お仕立てが必要ない場合は「お仕立て不要」を必ず選択してください。
【お仕立てについて】
【九寸名古屋帯】
夏帯芯を使用します。(綿100% 三河芯)
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
★松葉仕立ては開き仕立てと同額です。
【ガード加工】・・・3,240円
※撥水加工 雨やお食事時にも安心
※国内手縫い仕立てです。
※お仕立て期間 名古屋帯仕立て:約3週間 / 開き仕立て:約4週間)
お盆・年末年始・ゴールデンウイークなどを挟む場合は1週間~10日ほど余分にお日にちがかかります。また混みう場合も同様にお日にちを頂きます。
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