赤城座繰織
儚き花 月下美人
湯の中で踊る繭粒
カラカラとリズミカルな糸巻きの響き
うちのかかあは天下一
手仕事の温もりを感じて
【産地】新潟県 /手引き座繰:群馬県
【製造元】小杉工房
【品質】絹100% 玉繭 赤城座繰糸
【糸引き】山橲アキ 富士見村「現前橋市富士見町」
【絣造り】内藤喜一郎
【製織】手織り:桝谷ミスコ
【着用時期】9月~翌年6月 袷・単衣
※玉糸の風合いは単衣仕立てにもおススメです。
【生地幅】約38.5cm 裄丈71cm 1尺8寸7分まで対応
赤城座繰織 月下美人
月光に照らされた白い花が妖艶で美しく、華やかさの中に漂う影のような儚さが印象的です。赤城山麓で手引きされる座繰糸に絣で月下美人の柄を施し手織りする。玉糸が放つ渋い輝きに現れるランダムな節の味わい深さ、ざらついた肌触りと適度な張りのある素朴さ。職人達の手仕事が詰まった布が心に響く温もりを感じさせてくれるのです。
月下美人(げっかびじん)
サボテン科の多年草。1年の中で一夜だけ咲き散ってしまう儚き花 直径20cm程度の白く大きな花が月光に照らされる姿が美しく月下美人と名付けられました。
花の寿命が短命かつ花の美しさと相まって『美人薄命』の語源になったと言われています。
花言葉・・あでやかな美人、儚い美、 儚い恋、 秘めた情熱、 強い意志
緯糸に絣糸を用いて月下美人の花が、また縦糸にも変わり市松の模様が織り出されている縦緯絣です。
赤城座繰糸
群馬県 赤城山麓で古来より伝承される糸引きの技法「手引き座繰(ざくり)」。お湯に浸けた数個の繭粒から糸を引き出し一つにまとめ、歯車のついた座繰機と呼ばれる木製の道具でレバーを廻しながら糸を巻き取って行く製糸技法。
技術の発達により現在では機械化されたこの作業を、赤城山麓のお年寄り達が昔ながらの手仕事で今なお行っています。趣味の延長程度に細々と生産される程度の為、大変希少で入手困難な紬糸です。
手引き座繰糸が持つ伸縮性は、機械製糸では味わう事の出来ない手仕事の温もりを感じさせるのです。
生活の糧には成り得ない手引き糸作りに従事する若者などいるはずも無く、近い将来消え去ってしまうのでしょう。
うちのかかあは天下一
古くから絹産業が盛んな上州(群馬県)では、女性が養蚕・製糸・織物で家計を支えていました。このことから、夫たちは「うちのかかあは天下一※働き者とうい意味合い。」と呼び、これが「かかあ天下」として上州名物になりました。
女性らが家族を思い絹織物に励んだ当時の想いをそのままに、手引きされた座繰糸の味わい深さや温もりを感じていただけるのです。
玉糸の味わい
二匹以上のお蚕さんが共同して作った1つの繭を玉繭と呼び、玉繭から引き出した糸を玉糸といいます。
2匹のお蚕さんが吐いた糸が絡まり合うことで所々に節が現れます。その節が素朴な自然味を感じさせ、工芸品らしさを際立たせるのです。
その昔、玉糸は屑糸とされ市場に出すことが出来なかったため、農家が自家用として用いていましたが、現代においてはランダムに現れる節の味わい深さが紬の魅力として人気を博しており、玉繭の希少さと相まって非常に高価な糸になっています。
国産繭
海外産に依存している絹において 品質管理が行き届いた国産絹は日本での流通量の1%にも満たないほど貴重なものですが、純国産絹が放つ光沢としなやかな糸質は 染織の美しさを更に増幅させています。
縦絣と緯絣が奏でる深み
多色に染め分けられた縦絣の変則的な市松模様に、緯絣で表現された月下美人が重なり合うことで立体感を生み出し、奥行きのある豊かな表情をかもし出しています。絣糸の境目の掠れは工芸味溢れる素朴さを感じさせるとともに、月下美人の儚さを際立たせるのです。
弾力性と丈夫さ、そしてシャリッとした肌触りを兼ね備えた手引き糸を手織りによって丹念に織り上げられた赤城座繰織は単衣仕立てでお召し頂くにも適しています。
適度な張りとしなやかさを併せ持つ着心地の良さをご堪能ください。
適度な張りとしなやかさを併せ持つ着心地の良さをご堪能ください。
一夜だけ咲く儚き花 月下美人を絣の技法で表現された赤城座繰織。玉繭を手引きし糸を作り、絣を施し手織りする。手仕事の温もりや工芸味溢れる素朴さが魅力となって着姿をお洒落に彩ります。
いずれは消え去ってしまうであろう手引き座繰と月下美人の儚さがシンクロし心に響くのかもしれません。
品質・センス・価格、どれをとっても自信を持ってお勧めさせて頂きます。
お目に留まりましたら是非お手元にお迎えください。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物ではモニター環境の違いなどにより若干色目が異なって見える場合がございますので予めご了承下さい。
※価格にはお仕立て代は含まれておりません。(お仕立ては当ページのオプション選択より商品と同時にご注文下さい)
【お仕立て期間】
海外縫製 約50日 国内縫製 約40日
※支払後 寸法確定後の所要期間です。
※GW お盆 年末年始など長期休暇が絡む場合は10日程余分にお日にちを頂きます。また混みあう場合も余分に日数がかかる場合がございますので予めご了承ください。
★提案の色以外の八掛地をお任せでご依頼される場合は「八掛色NO」記入欄に『○色系』などとご記入下さい。こちらで色を選定後、メールにて最終確認させて頂きます。
※色はご注文完了後にゆっくりお考えいただいても構いません。(八掛NO記入欄に「注文後決定」と記入して下さい。)
【八掛地は下の画像をクリックしてお選びください】
※紬向きの両駒タイプをおススメしますが色目を重視される場合は縮緬向きのパレス八掛地からお選びいただいても差し支えございません。
お仕立てに関して詳しくはこちらをご参照ください。。
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