本場琉球南風原花織
上質な単衣・夏の装い
太陽の光の様に煌く花織模様
経済産業大臣指定伝統的工芸品
手花織×ロートン織×クァンクァン織
花織の競演
【産地】沖縄県
【品質】絹100%
【製造元】手織工房はんた 幸喜松江
【着用時期】5月~10月(単衣・夏)
※透け感は抑えられていますので単衣シーズンにもお使いいただけます。
【長さ】お仕立て上がり370cmにさせて頂きますが、ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際 フリー記入欄からお知らせください。
※最大約395cmまで可能
単衣から夏の装いをハイセンスなデザインとカラーリングで彩ります。透け感のある夏生地が清涼感をもたらし、シルバーグレーので表現された織模様は単色にも関わらず存在感を漂わせます。浮き織り模様が光を受けてキラキラと輝く様は、太陽の陽射しが降り注いでいるかのような美しさを放つのです。
着物愛好家の誰もが憧れる沖縄の伝統工芸品。華麗な見た目とは裏腹に幾度もの消滅の危機を乗り越えた歴史という悲哀、力強く蘇った生命力が魅力を更に増幅させているのかもしれません。そして先人達の血の滲むような努力があったからこそ今も尚 我々の心に響く作品を手にすることが出来るのです。
手花織×ロートン織×クァンクァン織 花織の競演
菱文様を基調とした幾何学模様を3種類の花織技法を駆使し、寸分の狂いもなく織り進める手織りの技さえる一級品。一人の職人さんが様々な織り技法を習得する技術の高さゆえに素晴らしい作品が出来上がるのです。
クァンクァン織
帯地を構成する地糸とは別に柄糸を織り込み横段状の模様を表現しています。
菱形を中心に波紋が広がるように表現された幾何学文様は、精巧な細密さの中に流れるような美しさを感じさせるのです。
下の画像のように裏側に緯糸の遊び糸が横段に渡っている製織技法を「クァン クァン織」と呼びます
※柄糸の一部を表に浮かせて花織の柄を表現し、裏に通った柄糸が「遊び糸」とです。(正式な呼称ではないかもしれません。)
手花織(ティーバナ)
柄の部分だけに緯糸を織り込む技法です。フリーハンドで絵を描くように織模様を表現し、縦横斜めと自在に糸を走らせて刺し子刺繍にも似た雰囲気に仕上がります。柄の位置を自在に配する自由度がありますが、高度な技術が必要とされるのです。
クァンクァン織が横方向に糸を織り込み柄を表現するのに対し、手花織は縦横斜めとフリーハンドで刺繍を施すように柄を織り出します。
手花織を裏から見た画像
ロートン織
部分的に数本の緯糸を密集させて経糸で覆いかぶせるように挟み込み畔のような膨らみをもたせ、平織と交互に織り分けることにより眼鏡状の模様が現れる製織技法。地組織を構成する糸で柄を表現しています。
琉球王朝の時代には特に位の高い者だけが身に着けることが許された特別な織物です。
沖縄に伝承される手織り物「琉球花織」14世紀~15世紀 琉球王朝の時代より身分の高い者達の衣装の為に織られ貢納を義務付けられていた手織物は、明治初期の琉球処分や第二次世界大戦によって壊滅的な状況を乗り越えるなど、幾度となくこの世から消え去りそうになりながらも沖縄の人々の執念ともいえる努力と情熱によって蘇り、先人たちへの尊敬の念を持って今なお織り伝えられています。沖縄の大らかさや自然の美しさといった気候風土の中で育まれるとともに、悲しい歴史 それらの想いが手仕事の中に込められているがゆえに 深みや味わいといった目に見えないスパイスとなって人々を魅了してやまないのかもしれません。
手織りの魅力
「とんとん♪ とんととん♪」南国の風と共に聞こえる機織りの音。ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向かい合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは決して感じることが出来ない優しさは手仕事がもたらす温もりであり、体に沿う締め心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
「とんとん♪ とんととん♪」南国の風と共に聞こえる機織りの音。ただひたすら機に向かい緯糸を打ち込んでいく。布の声を聞きながら糸を労わるように、しかし力強く織り進める手織りの作業は心を乱す事が許されない正確さが求められます。それは自分自身と向かい合い我を見つめ直すかのような作業であり、集中力と根気強さを必要とします。高度な技術と人の感度によって糸の状態や湿度などを見極めて打ち込み具合を加減する。機械織りでは決して感じることが出来ない優しさは手仕事がもたらす温もりであり、体に沿う締め心地の良さが手織り最大の魅力なのです。
織り目に隙間が開けられ ほんのりと透け感がある単衣夏向きの生地に仕上げられていますが、透け感は抑えられていますので気候によっては5月頃からお使いいただいても違和感なくお楽しみいただけます。
手織工房はんた 幸喜松江 作
個人でひっそりと工房を構え製作されてる小さな機屋さんです。恥ずかしながら今年初めて知った職人さんなのですが、今まで見てきた花織とは明らかに異なるセンスに新鮮さを覚え一目で魅かれてしまいました。
南風原花織の夏帯は、野原織物工房さんと大城廣四郎織物さんの2社しか生産されていないと聞いでいたので嬉しい限りです。しかし、個人で製作されていますので何点も作れるものではなく、今夏に私がご紹介できるのはこれで終わりではないでしょうか。
花織の技術を駆使して生み出されたお洒落な九寸名古屋帯が単衣から夏の帯周りをお洒落に彩ります。シャリっとした清涼感溢れる風合い、シンプルなカラーリングに宿る確かな存在感がワンランク上の着姿を演出してくれます。生産数の減少と共に年々希少品になり価格も上昇しております。品質・デザイン・価格のどれをとっても自信を持ってお勧めさせて頂きますので、お目に留まりましたら是非お手元にお迎えくださいませ。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニターや画像処理の関係上、色目が若干異なって見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
【お仕立てについて】
※本品は夏用の帯芯を使用させていただきます。
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てます。
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地を付けません。
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(綿モス)を付けます。
※裏地の色はお任せになります。
※夏用の裏地では有りません。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
※国内手縫い仕立てです。
お仕立て期間:約4週間(名古屋帯仕立て)
※開き仕立て・松葉仕立ての場合は約4週間~5週間
※GW お盆 年末年始など長期休暇を挟む場合は通常よりもお日にちが掛かります。また、混みあった際にも日数を頂きますので着用日が決まっている場合は余裕をもってご依頼ください。
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