久保原由佳理 花刺子織
草木染 手織り
伝統工芸 刺子刺繍を織技に変えて
美しいキモノ2022年秋号掲載商品
【製作者】久保原由佳理
【品質】絹100%
【染色】草木(蘇芳・茜・ログウッド・阿仙・渋木・矢車附子・五倍子)
【製織】手織り(高機)
【着用時期】9月~翌年6月頃(7月8月の盛夏を除く袷・単衣の季節)
【長さ】仕立て上がり約370cmにさせて頂きます。
※最大:垂れ先柄の場合・・約390cm 垂れ先縞の場合・・約400cmまで対応可
ご希望の長さがありましたらご注文の際、フリー記入欄に記載ください。
久保原由佳理 花刺子織
長野県 安曇野市に構える工房で様々な技法を用いて作品作りをなさっている久保原由佳理さんの刺子織 草木染 九寸名古屋帯のご紹介です。
糸の選定から精錬、糸撚り、そして草木染、製織にいたる全てをご自身の手で行われる久保原さんの感性や想いが詰まった作品は私たちの心を揺さぶる魅力を放つのです。
その昔、東北地方において冬の寒さを少しでも防ぐことを目的として生まれた刺子刺繍。農家の女性達が家族の事を想いながら一刺し一刺し刺繍を施していました。また寒さ対策とは別に柄を楽しむ装飾という側面から様々なデザインが発達し現在においても刺子刺繍をあしらった製品が人気を博しています。
本品は刺子刺繍を織りの技法によって再現されています。本来の刺子は織上がった布に後から刺繍を施し柄を表現します。しかし本品は経糸に柄となる糸を配するとともに、緯糸を打ち込む際に柄糸を織り込んでいくことで刺子のような柄が織り出されています。
まるで刺繍のように見える織技は高度な技術と手間暇がかかることは言うまでもありません。
経糸と緯糸に帯地を組織する地糸とは別に刺子柄を構成する柄糸が用いられており、ココアブラウンの地色にライトブラウンとグレーの柄浮き糸が美しい光沢を放ちます。刺子刺繍を手織りの技で表現されたお柄は工芸味豊かな表情を漂わせ、個性溢れる着姿を演出してくれるのです。
糸の染色には様々な草木染料が用いられ、化学染料では決して味わうことが出来ない趣き深さを感じさせてくれます。
色の奥に重なり合う別の色が見え隠れするかのような奥行感、絶対的ではない揺らぎ、それらは言葉で説明する事が出来ず「深み」「味わい」といった曖昧な表現でお伝えするしかなく、目に優しく映る草木染の魅力を感じるしかないのです。
新品なのに使い込んだかのような馴染み
ふっくらとした優しい地風は初めて使用するときから体に馴染みます。糸撚り、精錬に工夫を凝らし「紬は使えば使い込むほどに柔らかくなる」という概念ではなく、最初から新品とは思えない優しい風合いに仕上げられています。師である本郷孝文さんの「着心地の良さを追求する」という心得を踏襲されているのです。
草木染の深み色、手織りの温もりと相まって何とも言えない安らぎを感じさせる布をお楽しみいただけるに違いありません。
久保原由佳理
1969年 長野県 松本市で生まれ育った久保原さん。お隣には染織家である本郷孝文氏の工房があり、子供のころから工房に出入りしていたことから染織は身近な存在だったそうです。大学卒業後、染織の道に進みたいと思われ本郷孝文さんの勧めによって民芸運動の祖である柳宗悦氏の甥、柳悦博さんとその息子さん崇さんの元で3年間染織を学ばれ、その後帰郷し本郷孝文さんに6年間師事した後2001年に独立されました。
現在は本郷さんの工房で知り合われた大月俊幸氏とご夫婦でそれぞれ染織作家として作品作りに励まれています。
久保原由佳理 染織の魅力を存分に感じて頂ける九寸名古屋帯。草木染の深み色、手織りの温もり、そして刺子織が奏でる風格、それら全てにお召しになる方を想い制作される作者の情熱と心遣いが感じられるのです。
本品は美しいキモノ2022年秋号にてモデル撮影されたお品ですので工芸美の中に漂うお洒落さも合わせてお楽しみいただきましたら幸いです。
スポットガーデン 筑摩和之
本品は見仕立の状態ですので別途お仕立て代が必要です。
お仕立てをご依頼の際には垂れ先を柄にするか、縞にするかをオプション選択からご指定下さい。
※垂れ先を縞にした場合、下の画像をご参照ください。
※写真と実物ではモニター環境などにより若干色が違って見える場合がございます。
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【お仕立てについて】
お仕立てをご希望の場合はオプションにて各項目からお選びください。
国内手縫い仕立て お仕立て期間:約20日
国内手縫い仕立て お仕立て期間:約20日
※年末年始・お盆・GWを挟む場合は通常よりもお日にちを頂きますので予めご了承ください。
※ご注文完了後に発送予定日をメールにてご連絡させていただきます。
・お仕立て方法:
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平ら(袋帯の形)にして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
※ご注文完了後に発送予定日をメールにてご連絡させていただきます。
・お仕立て方法:
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平ら(袋帯の形)にして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
(帯ガード加工)
・雨やお食事時にも安心のガード加工:3,240円
★ ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せ下さい 。