城間栄市 日本工芸会正会員
城間家 第十六代
紅型界のサラブレット
作品名:魚つなぎ
小千谷織 オールシーズン
【製作】城間栄市 城間家16代
【品質】絹:100% (小千谷紬 単衣生地)
【染色】琉球藍/顔料
【着用時期】オールシーズン
【長さ】お仕立て上がり370cmにさせて頂きます。
※垂れ先柄の場合:最大約400cm程度まで対応可能。垂れ先無地の場合:最大約410cm程度まで対応可能。
ご希望の長さがございましたらご注文手続きの際 フリー記入欄からお知らせください。
光の差し込む
黒潮の海流
熱帯魚の群れが
キラキラと輝く
紅型三宗家の一つ「城間家」16代 城間栄市氏が生み出す紅型の世界。
戦後の焼け野原から紅型を復興させた祖父栄喜氏、現代紅型の礎を築いた父栄順氏。そして未来に向けて発展させるという重責を城間家16代として担う栄市氏。その作風は限りなく明るく人々をワクワクさせてくれるのです。
本作品「魚つなぎ」栄市氏の作品のほどんどは海の世界が表現されています。子供の頃、父 栄順に連れてきてもらった海で様々な発見をし、まるで宇宙のようだとその魅力に取りつかれたのが根底にあるのだそうです。今でも海に来るとワクワクが止まらいと言います。
以下、城間栄市氏の言葉
「許される限り明るい色を使いたい」
「天然素材なら何でも染められるがスキっとした色に仕上がるように心がけている」
「伝統工芸は自然の中から生命力を抽出し形にすること」
「時代時代で変化しなければ代替わりした意味がない」
「一生を掛けて挑戦したい事、それは城間を文化の拠点にして個人個人が個性を発揮できる環境を作りが出来るようにしたい」
「変化が無ければ飽きられてしまう」
栄市氏が発する言葉のとおり同氏の感性が生み出す作品は、海の情景を生き生きと表現するとともに、藍型特有の深みの中に透明感を併せ持ちつのです。
図案を考え、型を彫り、型紙を用いて染色する。それらの工程全てを高度な次元でこなすことが出来る栄市氏だからこそ私たちは美しい作品を手にする事が可能となるのです。
紅型染を絶やすことが出来ないという城間家16代としての重責を糧に常に高みを目指して作品作りをされているのでしょう。
七宝のような幾何学模様に見えるデザインは熱帯魚を組み合わせたものです。沖縄の自然をこよなく愛する栄順氏の思いが宿る意匠を海の底を思わせる深い藍染ブルーが包み込むような包容力を感じさせるのです。色とりどりの紅型染めとは一味違った藍型の魅力が着姿をお洒落に彩ります。
新潟県 小千谷紬 オールシーズンお使いください。
染地には新潟県小千谷市で製織された小千谷紬地が用いられており、ランダムに現れる紬の節が味わい深く素朴さと工芸味を漂わせます。そしてシャリっとした肌触りとほのかな透け感。そして適度な張りがあり薄手の帯地に仕上げられています。単衣から夏のシーズンに適していますが、抑え目の透け感であることに加え藍染の深みのある色彩ですので袷せの季節にお使いいただいても全く違和感はございませんので、夏向きの帯芯を入れてオールシーズンお使いください。
織り目に若干隙間が空いた生地ですが、藍染の深み色と相まって透け感は抑えられていますのでオールシーズンお使いいただけます。
琉球藍で染め上げられた藍染ブルーの美しさは力強さと透明感という相反するものを併せ持つ不思議な魅力が感じられ作品の中に吸い込まれていくかのような感覚に陥るのです。そして、魚を形どった流麗な曲線と直線が奏でる染めの妙技は正統派としての伝統美に加えて現代紅型の礎を築いた職人の誇りから湧き立つ風格が滲み出ているかのようです。
奇をてらう個性では無く、ただひたすら製作という地道な作業の中で培われた個性とでも言うのでしょうか。地に足を付けたモノづくりこそが人々の心の奥深くに染み入るのです。
城間家16代~技術力への揺るぎない信頼~
城間栄市氏の父である栄順氏が、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の打診を断ったことはあまりにも有名な逸話となっています。栄順氏の父である栄喜氏が同じく人間国宝を断ったことも影響しており、「父が断ったものを私が受けるわけにはいかない」という謙虚さと「生涯職人」としての誇りがそうさせたと言われています。(その後、玉那覇有公氏が琉球紅型として初めて人間国宝に認定されました)
通常目にする紅型染の着物や帯には「沖縄県紅型検査済之証」のラベルや「沖縄県の証」などが付いていますが城間家の作品には一切付いておらず、ただ一つ「城間栄市」の落款のみが押されています。
そこに、城間家としての誇りが感じられるとともに、本物だけに許される揺るぎない技術への信頼と尊敬の念が感じられるのです。
城間栄市 略歴
- 1977年 紅型宗家城間栄順の長男として生まれる
- 2001年 2002年 沖展入選
- 2002年 沖展奨励賞
- 2003年 インドネシア ジャカルタでバティックを学ぶ
- 2007年 2009年沖展奨励賞
- 2008年 2009年 沖展入選
- 2009年 西部工芸展入選
- 2010年 沖展最高賞 沖展賞
- 2011年 沖展準会員賞 西部工芸展 福岡市長賞
- 2012年 沖展正会員
- 2014年 日本工芸会新人賞
紅型染 作者の迸る感性
琉球王朝の頃より伝承される伝統工芸品「紅型染」
沢岻(たくし)家 城間家 知念家を紅型三宗家と呼び、琉球王朝の加護を受けながらその名を馳せていました。
明治に入り廃藩置県後の琉球処分による琉球文化が軽んじられた時代から、第二次世界大戦など 幾度となくこの世から姿を消しさりそうになりました。しかし、戦前、民藝運動の祖と称される「柳宗悦(やなぎ むねよし)」氏から「沖縄は染織の宝庫であり今なお高度な技術をもつ工芸品がこれほどまでに残っているのはまさに奇跡だ」と言わしめた伝統工芸技術を戦後の混乱の中蘇らせたのが、城間栄順氏の父 城間家14代当主 栄喜氏であり知念積弘氏でした。
南国沖縄の自然の美しさや大らかさの中に、人々の血のにじむような努力と情熱、そして戦争と言う悲しい歴史が刻み込まれたゆえに、それらが目に見えない深みとなって更に心に響く染物になっているのです。
紅・・様々な色 型・・様々な柄
1人の職人が図案を考え型を彫り、染め上げる。一貫して作り出されるがゆえに職人の感性がダイレクトに宿り個性豊かな作品が生み出されるのです。
紅型染が京友禅や加賀友禅、江戸小紋など他の染物と異なる部分は柄が「顔料」によって染められている点です。他の染物は一般的に「染料」が使用されています。水に溶けない性質を持つ顔料の力強い色彩は、南国沖縄の太陽や色とりどりの自然の色にも負ない重厚な存在感をかもし出します。そして顔料の特性である水に溶けない性質が可能にする重ね染め「隈取り」の技法によって立体感・奥行きが生まれるのです。
紅型染の力強い存在感
【顔料を使って柄を染める】
【隈取りによって奥行きが生まれる】
この2点が友禅染や他の型染めと異なる大きな要素となっています。
琉球王朝の頃より伝承される伝統工芸品「紅型染」
沢岻(たくし)家 城間家 知念家を紅型三宗家と呼び、琉球王朝の加護を受けながらその名を馳せていました。
明治に入り廃藩置県後の琉球処分による琉球文化が軽んじられた時代から、第二次世界大戦など 幾度となくこの世から姿を消しさりそうになりました。しかし、戦前、民藝運動の祖と称される「柳宗悦(やなぎ むねよし)」氏から「沖縄は染織の宝庫であり今なお高度な技術をもつ工芸品がこれほどまでに残っているのはまさに奇跡だ」と言わしめた伝統工芸技術を戦後の混乱の中蘇らせたのが、城間栄順氏の父 城間家14代当主 栄喜氏であり知念積弘氏でした。
南国沖縄の自然の美しさや大らかさの中に、人々の血のにじむような努力と情熱、そして戦争と言う悲しい歴史が刻み込まれたゆえに、それらが目に見えない深みとなって更に心に響く染物になっているのです。
紅・・様々な色 型・・様々な柄
1人の職人が図案を考え型を彫り、染め上げる。一貫して作り出されるがゆえに職人の感性がダイレクトに宿り個性豊かな作品が生み出されるのです。
紅型染が京友禅や加賀友禅、江戸小紋など他の染物と異なる部分は柄が「顔料」によって染められている点です。他の染物は一般的に「染料」が使用されています。水に溶けない性質を持つ顔料の力強い色彩は、南国沖縄の太陽や色とりどりの自然の色にも負ない重厚な存在感をかもし出します。そして顔料の特性である水に溶けない性質が可能にする重ね染め「隈取り」の技法によって立体感・奥行きが生まれるのです。
紅型染の力強い存在感
【顔料を使って柄を染める】
【隈取りによって奥行きが生まれる】
この2点が友禅染や他の型染めと異なる大きな要素となっています。
藍型(エーガタ)
本品はカラフルな紅型染めではなくシックな藍染によって染め上がられています。
藍型も紅型染の一種であり、紅型染の種類の中に藍型の技法があります。ゆえに藍型のことも一般的には紅型と呼称します。
色とりどりの紅型染が地染め(地色を染める)を化学染料を用いているのに対して藍型は琉球藍の染料の中に浸けて染めている点です。
藍染料に浸ける時間や回数によって色の濃さに変化をつけており、それぞれの作品によって微妙に色が異なり全く同じ色の品はできません。まさに唯一無二の1点と呼んでも過言ではありません。
※広義において藍色の顔料を用いた紅型を藍型と呼ぶ場合がありますが、正確には藍染めによって染色された紅型を藍型といいます。
泥藍(デーアイ/どろあい)
琉球藍の葉を浸水させて発酵させ色素が沈殿したものが泥藍でです。上澄みの水と取り泥藍に泡盛などを混ぜて更に発酵させ泡が湧き立ってくると藍染染料の出来上がりです。その中に柄染めした帯地を浸けてブルーに染めていきます。
次世代を担うニューリーダー。紅型染の歴史を担う最高峰 城間家代十六代当主 城間栄市さんの情熱が詰まった作品「魚つなぎ」。沖縄の海をこよなく愛する思いが藍型の深み色からふつふつと伝わってくるのです。一目でわかる栄市さんの個性あふれる作風に贅沢気分を味わってみてはいかがでしょうか。染の着物から全国紬まで着姿を美しくお洒落に彩ります。貴重な藍型ですお目に留まりましたら是非お手元にお迎えください。
スポットガーデン 筑摩和之
※写真と実物とはモニター環境や画像処理の関係上、若干色目が異なって見える場合がございますので予めご理解ください。
※価格にお仕立て代は含まれておりません。
※お仕立てをご依頼の場合には、本ページに設置のオプションからそれぞれの項目をご注文と同時にお選びください。
【お仕立てについて】
※本品は夏用帯芯を入れさせていただきます。単衣・夏のシーズンから袷の季節までオールシーズンお楽しみください。
【九寸名古屋帯】
1「名古屋帯仕立て」5,400円
手先からお太鼓までを半分に折って芯を入れて仕立てる
※最も一般的なお仕立て方法です。
2「開き仕立て(裏地無し)」9,720円
手先を半分に折らずに全て平らにして芯を入れて仕立て、手先から胴巻きの部分に裏地をつけない
3「開き仕立て(裏地付き)」12,420円
2の開き仕立てで裏地(モス)をつける仕立て
※裏地の色はお任せになります。
【ガード加工(水気を弾く加工)】・・・3,240円
※撥水加工 雨やお食事時にも安心、また染料は水に濡れると色落ちしやすくなりますので色落ちを軽減させる効果があります。※本品は藍染の為、特にガード加工をお勧めします。
※国内手縫い仕立てです。
※お仕立て期間
:名古屋帯仕立て:約4週間
:開き仕立て:約5週間
お盆・年末年始・ゴールデンウイークなどを挟む場合は1週間ほど余分にお日にちを頂きます。
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